CPOを大量に作り顧客システムへ組み込める企業が勝つ:光電融合/CPO重要ニュース:海外/日本 10月3日までの2週間(抜粋)
産業情報の流通という意味では、「光電融合/CPO」分野が圧倒的に熱いです。それは、アクセス件数から、わかります。私(今泉大輔)が監修しているさっつーのAIエージェントでは、9月22日に「光電融合/CPO重要ニュース:海外/日本 9月19日まで2週間+α:東証プライム経営者用エグゼクティブサマリー」を上げましたが、例を見ないアクセスがありました。
さて、その新しい号が出たのでお知らせです。
海外/国内の光電融合/CPO分野のニュースを、過去2週間分、東証プライム経営者にとって重要なものだけを取捨選択して、経営者目線のコメントを添えたレポート
光電融合/CPO重要ニュース:海外/日本 10月3日までの2週間:東証プライム経営者用エグゼクティブサマリー
を公開しました。この号では、オルタナティブブログの林さんが取り上げていた米国最大手コヒレント Coherent のニュースが大々的に取り扱われています。
末尾に、日本のメーカーに対して、製品化の指針を書いていますので、関係の方々はぜひお読み下さい。
1.CoherentがCPO/NPOで20件超の顧客案件。2026年Q4から売上立ち上がりへ
今回、最も事業化が具体的だったニュースです。
Coherentは9月21日、CPO、NPO、チップ間光接続を一体化した新プラットフォーム「PhotonLink」を発表しました。
重要なのは技術だけではありません。
同社は、
CPOで10件超
NPOで10件超
チップ間光接続で5件超
の顧客案件を持ち、CPOとNPOではアンカー顧客と長期契約も確保していると明らかにしました。
さらにPhotonLink関連売上は2026年第4四半期から立ち上がる見込みとしています。
つまり、「CPO市場はいつ始まるのか」という議論から、
「どの顧客案件が、どの四半期から売上になるか」
という段階へ入っています。
「光電融合」と「CPO (Co-Packaged Optics)」という言葉が日本では併用されているため、どっちがどっちだかわからなくなりますが、「光電融合」は光と電気を共に扱う技術コンセプト(まだ製品実装に至らないもの)、CPOは製品実装が行われていてユーザーが買えるもの、という区別をするとわかりやすいです。以下の記事を参照。
【基礎解説】なぜ今「光電融合/CPO」なのか?AIインフラの物理限界と日本企業が握る「急所」
冒頭で情報流通が熱いと書いたのは、この分野に関する知識の共有がまだまだ混然一体とした状態であり、とにかくわかるために手当たり次第に色々な記事が読まれているから...です。技術理念と、実装技術と、大手企業の個別の打ち手や戦略と、市場に出てきた製品の記事とが、ごちゃまぜになっています。
そういう錯綜とした状況では、人間の頭が数十本の記事を読み、フィルタリングすることは困難で、やはりAIに頼らざるを得ません。そこで試験的な試みとして始めているのが、
光電融合/CPO重要ニュース:海外/日本 〇月〇日までの2週間:東証プライム経営者用エグゼクティブサマリー
シリーズです。非コーディング系の人にとっては最強のAIモデルであるChatGPT 6 Astraの力を借りて編集しています。役割分担は「コンセプト設定/編集方針決定=今泉」「実際に仕事をする人=ChatGPT 6 Astra」となっています。
私は産業雑誌の編集長だった時期があるので、その当時のまま編集長=私、編集部員・記事執筆Chat氏という位置関係でやっています。Chat氏は仕事が早くて優秀なので重宝しています。東証プライム上場企業の経営者の方がお読みになると、目からウロコだと思います。
最新号の冒頭では、東証プライム上場企業の経営者向けに、過去2週間の「光電融合/CPO」に関して以下のようなエグゼクティブサマリーを書いています。その後に個別記事の解説が約10本続きます。
内外の状況は、
「CPOを作れる企業」から、「CPOを大量に作り、冷却し、検査し、故障時に直し、顧客システムへ組み込める企業」が勝つ
へと動いています。
調査対象期間:2026年9月20日〜10月3日の14日間。情報基準日:10月3日。
前号では、光電融合/CPOの競争が、単に高速な光部品を開発する段階から、
量産できるか、検査できるか、交換できるか、第二ソースを確保できるか
という、事業として成立させる段階へ移ったことを取り上げました。
今回の2週間では、その流れがさらに一段進みました。
最大の変化は、
CPOが「将来の光通信技術」から、顧客案件、量産、冷却、外部レーザー、チップ間光通信を伴う具体的なAIインフラ事業になり始めた
ことです。
特に9月20〜24日にスペイン・マラガで開催されたECOC 2026では、CPOの議論が「性能」だけではなく、
- manufacturability=量産しやすさ
- serviceability=交換・保守性
- reliability=信頼性
- thermal management=熱設計
- external laser=外部レーザー
- interoperability=相互運用性
へ移っていることが鮮明になりました。ECOC公式プログラムでも、CPOについて「deployment readiness、manufacturability、reliability、serviceability、ecosystem maturity」が主要な判断要素になっていると整理されています。
光電融合/CPO重要ニュース:海外/日本 10月3日までの2週間
- エグゼクティブサマリー
- 1.CoherentがCPO/NPOで20件超の顧客案件。2026年Q4から売上立ち上がりへ
- 1.今回の重要ニュース一覧
- 2.〖今回最重要〗Coherent PhotonLink――CPOが「案件」と「売上」の段階へ
- 3.Coherentは6.4T NPOと3.2Tプラガブルも同時に展示
- 4.Marvell――2nm・400G/レーン。3.2Tを見据える
- 5.Lumentum×Qualcomm×Corning――光が「Die-to-Die」へ
- 6.Lumentum――8波長DWDMの外部レーザー。CPOの「交換できない問題」を解く
- 7.Ayar Labs×GUC――「空冷ではダメ、液冷なら動く」を数値で示す
- 8.ECOCで明確になったこと――「最高速度」より「量産できるか」
- 9.日本:NTT東西――APNが商用利用のユースケースへ
- 10.〖国内最重要〗NECなど5社――APNで地域分散データセンターをつなぐ
- 11.Ciena――Scale-Up、Scale-Out、Scale-Acrossを一本の光インフラとして見る
- 12.前号から何が変わったのか
- ① 光源メーカー
- ② ファイバー・コネクタ企業
- ③ 半導体材料・実装企業
- ④ 液冷関連企業
- ⑤ 検査装置企業