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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

日経流通記事:ブログ分析

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旧聞に属しますが。5月14日付日経流通新聞一面に「ブログ分析 本音の森 手探り」という記事が出ていました。私は昨日読みました。へーという驚きがいくつかありました。

以下、箇条書きでさわりを。

・花王は05年末からブログ分析を開始。独自のブログ分析システムを開発済み。「アジエンス」をコメントしたブログは現時点で1万8000件。「なぜ買ったのか」「どこで知ったのか」といった有益な情報を抽出、5段階評価して活用。
・既存の商品、サービスに関する要望を知るのにはよいが、新しいアイディアが語られることはない、とのマーケティング担当者のコメント。
・すでにブランドを確立した商品、商品寿命が長い定番商品にはブログ分析は向かない。(今泉注:ブロガーの関心を引かないため)
・ブログ分析サービスは以下の5社で提供。
 きざしカンパニー
 電通バズリサーチ
 テクノラティジャパン
 D4DR
 ニフティ
・法人顧客の利用料金は月額4万9800円(きざしカンパニー)から、件あたり160万~200万(D4DR)まで開きがある。
・テクノラティとD4DRは国内のブログの9割以上を分析対象とすることが可能。

おそらく技術的に可能なことは、すべて行われているわけですね。テキストマイニング、社会ネットワーク分析の諸指標の算出、重み付け&マッピング、等々。先進的な企業はそれらの分析結果を活用するノウハウを蓄積しつつあると。消費財メーカーには必須ですからね。

それでも最終的に求められるのは、ブログを書く人たちと企業の幸福なつながりなんでしょうね。

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