オルタナティブ・ブログ > インフラコモンズ今泉の多方面ブログ >

株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

Napsterで見つけたロックの名曲:Steely Dan - Doctor Wu

»

ずっと食わず嫌いだったSteely Dan。嫌いというより、聴く機会に恵まれなかったというだけですね。仲良くなりようがなかったということです。
Napsterでたまたまダウンロードした曲にKaty Lied(邦題:うそつきケイティ)に収録されているDoctor Wu(邦題:ドクター・ウー)がありました。これがめっちゃめちゃいい。だまされたと思って聴いてみてください。70年代半ばの曲だとは絶対に思えません。自分としては、現在のチャートに入っていてもまったく違和感を感じさせないのではないかと思います。

原詞がちゃんと聞き取れていませんが、短編小説風な展開になっているようです。「ヤツが入ってきた。俺はこう言ってやった。」といった世界。

ここに詞があります

詞をざっと読むと、このドクターとはたぶん精神分析系の医者でしょうね。短編小説風の展開は、詞中の主人公が医者に話している夢の話でしょうね。この曲が書かれた当時、米国では精神分析医にかかるということは普通に行われていたと聞きます(当時、米国の都市で開業していたたくさんの人たちは今はどこに行ったのでしょうか。ただの流行りだったのか?)。

この曲が出たのが75年。75年と言えば、YMO以前(78年結成)、サザンオールスターズ以前(78年デビュー)、松任谷由実がまだ荒井由実だった頃(COBALT HOURの頃ですよ)、洋楽ではJohn Lennonが"Rock 'n' Roll"を出した年。歌謡曲では布施明が「シクラメンのかほり」でレコード大賞を取っています。

その頃から残っているもの、消えてしまったもの。どちらもいっぱいあると思います。それを考えると、「Doctor Wu」のいま聴いても新鮮な曲づくりに頭が下がります。

Comment(0)