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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

Mixiを始めました

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4月初めぐらいからMixiを始めました。レイトマジョリティとして恥ずかしげもなく乗り込みました。それでもっていくつかの感想を。

・Googleのボットからは隔絶された世界なわけですね。Googleの検索で引っかかり得ない膨大なテキスト群が日々生み出されている様を鳥瞰的に思い描くと、少しシュールです。Googleのエコシステムにとっては、増殖を止めることのできないある種の腫瘍のような存在なのでしょうか。ちなみに、先日触れたDavosのパネルディスカッションで、エリック・シュミットは「これからのプラットフォームの戦いはユーザーの時間を獲得する競争になる」という意味のことを言っていました。日本においてはMixiに少し分のある状況が生まれつつあるのかなぁと思います。

・たぶんたくさんの人が経験しているのでしょうが、人を一人介すると、自分が入っているコミュニティと3つぐらいだぶりがある人がいて(それも比較的特殊なコミュ)、びっくりします。たぶん話は合うんだろうなぁと思いつつ、直接メッセージを出すのもはばかられて、相手も一度ぐらい自分のページに来ているから絶対同じこと認識しているはずだよなぁと思いつつ、両すくみな状態が続きます。

・職場で自分の席の隣の方が、彼が出た小学校、中学校、高校(大学は当然として)のコミュニティが全部あることを発見して以来、私も探してみましたが全部ありました。すごいことです。ユーザー数が400万人ぐらいいると、およそ日本人が思いつくありとあらゆるコミュニティは網羅されるということなんでしょうか?

・個々のユーザーの可処分時間のやりくりに非常に興味があります。寝るヒマを削ってやっているんだろうか。酒を飲む時間をMixiに振り替えているんだろうか。朝晩仕事が一段落した後で5-10分程度ささっとログインすることで切り抜けているんだろうか。

・サービスとしては非常に芸が細かい。マイミクの日記更新状況や自分が入っているコミュの最新投稿などがメールで知らされてくるので、ついリピートアクセスをしてしまいます。

・商売的には非常にプリミティブな広告が出ている程度ですが、間もなく非常に高度な新手のマーケティング手法が登場するのでしょうか?期待して待てということですね。

・最近、Social Network ServiceならぬSocial Network Analysisの動向をつついています。日本語の解説書では「社会ネットワーク分析の基礎」(金光淳、勁草書房)がだんとつだと思います。SNAを少しかじってみると、SNSがSNA研究を土台として出てきた現代ならではのインターネットアプリケーションだということがよくわかります。逆に言えば、SNA研究をベースにせず、ただの仲良しこよし空間としてSNSを設計すると、たぶん相当につまらないものなると思う。これは勘やユーザビリティだけでサービスを充実していくことのできるアプリケーションではなく、SNA固有の数理的なアプローチが不可欠な代物だと思います(知ったかぶり半分)。ちなみにSNAではグラフ理論という数学を使います。私の場合、そこからハードルが始まっています。。。

・Mixiは、いわゆる自己組織化によって拡大している空間であるのは間違いがないとして、そこから創発的な”智慧”が生まれることがあるのかどうか?すごく興味があります。Mixiのあのユルさ。あれはあれで価値があるとは思います。けれどもどっぷりはまっていると、色んなところがユルくなりはしまいかと、少し気になります。

・ブログでは緊張感がぴしっと走るのに、Mixiの日記をブログのノリでやると違和感があるのはなぜ?作法の違い?

それはそうと、先日ウチのカミさんがやっているブログを初めて読みました。やっているとは聞いていたのですが。。。絵入りです。以下のようなやつ。絵心に驚きました。

Musu_1

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