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【図解】コレ1枚でわかるCPSを支えるテクノロジー・トライアングル

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DXの本質は、単に紙をデータ化したり、一部の業務を自動化したりすることではありません。デジタル技術を駆使して、ビジネスモデルそのものや企業文化を変革し、競争優位性を確立することにあることは既に述べたとおりです。この壮大な変革を根底で支えているのは、単一の魔法のような技術ではなく、複数の技術が密接に連携し合う「テクノロジーのエコシステム(生態系)」です。

そのエコシステムの中核として、現実空間と仮想空間を融合させる「サイバーフィジカルシステム(CPS)」を構成するのが、「IoT」「AI」「クラウド」という3つの技術による「テクノロジー・トライアングル」です。

第一の頂点である「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」は、現実世界(フィジカル空間)のものごとやできごとをデータとして収集する「神経網」の役割を果たします。工場にある機械の稼働状況、店舗における顧客の動き、あるいはスマートフォンを通じた個人の行動履歴など、ありとあらゆる現実世界のものごとやできごとがセンサーを通じてリアルタイムにデジタルデータへと変換されます。

第二の頂点は「AI(人工知能)」です。IoTによって世界中から集められた膨大なデータは、そのままでは単なる数字の羅列に過ぎません。AI、特に機械学習や深層学習(ディープラーニング)の技術がこのデータの海からパターンを見つけ出し、未来の予測や最適な行動の判断を行います。AIは、ビジネス課題に対する「最適解」を導き出す「頭脳」として機能します。

そして第三の頂点が「クラウドコンピューティング」です。これらの膨大なデータ(ビッグデータ)を蓄積し、AIによる高度な情報処理を実行するだけでなく、日々の業務を支える多様なアプリケーションを稼働させるための実行基盤となります。自社にサーバーを持つことなくインターネット経由で利用できる巨大な「プラットフォーム」です。クラウドは、必要に応じて無限に近い計算能力やストレージを提供し、変化の激しいビジネス環境にも柔軟に対応できる俊敏性をもたらします。

これら3つが連動することで、現実世界と寸分違わないデジタルの双子(デジタル・ツイン)がサイバー空間上に構築されます。AIが導き出した最適解はクラウドを経由して現実世界の機器へとフィードバックされ、ビジネスを自動的に最適化し続ける「サイバーフィジカルシステム(CPS)」が完成するのです。

しかし、CPSを高度に機能させ、DXを実現するためには、このトライアングルだけでは不十分です。図に示した3つの技術以外にも、これらを土台から支え、より高度に連携させるための様々なテクノロジーが不可欠です。

例えば、大量のデータを遅延なく安全に送受信するための「5G/6G」などの次世代通信網は、システム全体の「血管」として不可欠です。また、すべてのデータ処理をクラウドに任せるのではなく、データが発生する現場(エッジ)に近い場所で処理を行いリアルタイム性を高める「エッジコンピューティング」も、自動運転や高度な工場制御では必須の技術となっています。

さらに、データという企業にとって最も重要な資産を守り抜くための「ゼロトラスト・セキュリティ」や、データの改ざんを防ぎ取引の透明性を担保する「ブロックチェーン」といった技術も、テクノロジー基盤の根幹を支える要素となるでしょう。これら技術については、後述します。

DXを推進するにあたっては、「AIを導入する」「クラウドに移行する」といった個別の技術トレンドを追うだけでなく、これらの技術がどのようにつながってCPSを形成し、ビジネス全体にどのような価値を生み出すのかという「テクノロジーの全体像」を俯瞰する視点が必要です。

参考 > 【図解】コレ1枚でわかるDX

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