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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

メタファーとしてのLEGO Mindstorms

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すごく複雑なシステム(すごく大きな仕組み)のありようを考える時、モジュール化は依然として、燦然と輝く黄金のアプローチだと考えています。

カーリス・ボールドウィン氏は、近代の産業において価値が生じるメカニズムを、「モジュール化によって、個々のモジュールがリアルオプションバリューを持つから」と喝破されました。

モジュール化。モジュール化。モジュール化…。そういえばLEGOがあるではないか(^^)

LEGOのMindstorms、買おう買おうと思いつついまだ果せていませんが、じっと写真を眺めていると、非常に深いものを持っているように思えてきます。

現在の情報技術は、ハードウェアとソフトウェアを分離した時から始まりました。これが原初的なモジュール化です。
ハードとソフトの分離は、現在では非常に普遍的に見られる産業の原理であり、たとえば、プラスチックなんかも、素材成型におけるハード(プレス機)とソフト(金型)の分離であると見られなくもないです。
ソフトウェアは、普通に考えればプログラミング可能性がないといけませんが、金型は現在、3D CADで形成できるものになっているので、まぁプログラミングによって形作られるものであると言えます。そうした利便が、プレス機と金型の分離(および可塑性素材の発見)によって得られました。

LEGOのMindstormsを、現在の非常に複雑なシステム(制度や産業構造なんかも含む)のメタファーとして考えると、すごくおもしろいと思います。
 ①基本的な部品がモジュール化されている
 ②可動部品なんかもある
 ③センサーもある
 ④CPUがある
 ⑤OSが用意されている
 ⑥プログラミングで好きな動作をさせることができる 
 ⑦力学的に可能である限りにおいて、ありとあらゆる構想が実体化できる

Mindstormsに唯一ないのは、このリアルなインターネットへの接続機能です。端的に言えばネットワークに依拠していません(制作者がその代わりを果せますが)。
仮に、現在の非常に複雑なシステム(将来における日本の基幹産業なんかも含む)の基本構造として、上の①~⑦プラス、インターネット接続可能性が加われば、なんか非常によいものができあがるのではないか。

例えば、2025年に、200万円程度で個人が通勤などに利用できる自家用飛行装置を実現するという日本基幹産業創造計画のようなものがあったとして、そこにおいて、諸事万般の配置具合を、LEGO Mindstormsのようなものとして構想すると、ひどく具合がいいんではないか。などと考えていたりしますが。

メタファーとしてのLEGO Mindstorms。噛み締め甲斐があります。

そういえば、今年秋に、まったくの新作が出るそうです。日本の二足ロボットキットの強敵現るという感じですね。

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