オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ一枚でわかるベーシック・インカム

»

スクリーンショット 2018-12-19 7.40.36.png

AIやロボットなどによって、仕事が奪われる人たちが増えることが考えられるが、この状況に対応する施策として「ベーシック・インカム(Basic Income/BI)」が注目されている。

BIとは、個人が最低限の生活を送るために必要とされる基本的所得を現金で給付する制度。年齢、所得、資産、勤労の意志などに関係なく、国民なら誰もが無条件に毎月一律の現金を受け取れる。基礎所得保障、基本所得保障、最低生活保障、国民配当、あるいは「生存に対する給与」と言われることもある。

BIが導入されれば、無理して働かなくてもよくなり、倒産や雇用への不安が解消し、人々は安心して生活できるようになる。また、生活保護費や失業手当、年金や子ども手当などの制度給付がBIに統合されることで恣意的な給付の選別がなくなり、不公平感が解消される。

その結果、柔軟な労働市場が生まれ労働力の質が高まり、産業構造の転換も容易になることで、社会や経済の発展と安定が保たれるものと期待されている。

財源としては、年金・生活保護・雇用保険・児童手当や各種控除をベーシックインカムに置き換えることで、1円も増税することなく日本国民全員に毎月に4万6000円のベーシックインカムを支給することが可能であるとの試算もある。また、支給額にもよるが、「所得税」、「消費税」、「環境税」、「相続税」などを増税することで対処しようという考え方もある。

このように、BIの財源は基本的には既存の税収に依存するものであり、仮にBIが施行されても個人であれば収入に応じた納税を行う義務を負うことになり、収入が増えれば、BIでの支給額を超える納税が必要となる。

一方で、勤労意欲の低下により社会的なモラルが低下するのではないか、あるいは、労働は収入だけのことではなく成長や学習の場であり、道徳的に問題があるとの指摘もある。

ただ、テクノロジーの発展によって、労働における人間の役割は変わることは、歴史を見れば明らかである。特にそのスピードが速まっていることを考えれば、移行に伴う人間と機械の役割の再配置に対処できない自体も考えられ、BIのような施策は避けられないかも知れない。

【募集開始】ITソリューション塾・第30期/2019年2月開講
リアルタイム・録画によるオンライン受講も可能になりました!

次期・第30期で11年目を迎えるITソリューション塾が、2019年2月7日(木)より始まります。

リアルタイムでのオンライン受講や録画での受講も可能となります。地方からのご参加や出張先、会場に間に合わない、あるいは、どうしてもその日だけは参加できないといった方々も講義を受けて頂くことができるようになりました。

デジタル・トランスフォーメーションが叫ばれるいま、変革を進めようとするお客様は、変革への意志や問題意識はあっても、「どこに向かって変革し、どのようにイノベーションを起こせばいいのか」分かりません。そんなお客様に「課題は何ですか、何をすればいいでしょうか」と尋ねても答えようがありません。そんなお客様に私たちが果たすべき役割は、お客様の「あるべき姿」を提言し、お客様を未来に導いてゆくことです。

お客様との人間関係を作ること、手配や調達に長けていることだけでは、役割を果たせない時代になろうとしています。ITソリューション塾は、こんな時代を生き抜くために、お客様の「あるべき姿」を提言できるようになるために必要な知識とスキルを磨くプログラムです。

  • 期間:2019年2月7日(木)開講・毎週1回18:30-20:30・全11回
  • 会場:東京・市ヶ谷/オンラインでの受講(リアルタイムと録画)
  • 費用:9万円(+消費税)

詳しくは、こちらをご覧下さい。

ITソリューション塾

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

LiBRA 12月度版アップデート====================
・「動画セミナー」をご覧頂けるようになりました。12月時点では、ITソリューション塾・第29期・第6回までの10講義をご覧頂けます。今月は6つの講義を新たに掲載しました。
・ITソリューション塾・講義資料を最新の第29期に置き換えました。
・基礎的なことに重点を置いて資料をアップデートしています。
========================================

動画セミナー *会員限定*
【新規】量子コンピュータ
【新規】RPA
【新規】ブロックチェーン
【新規】データベース
【新規】ストレージ
【新規】これからの開発と運用

【改訂】総集編 2018年12月版

ビジネス戦略編
【新規】SI事業者とお客様のカタチ p.54

人材開発編
*変更はありません

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】MaaS p.50
【新規】MaaS レベルの定義 p.51

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】統計学と機械学習の違い p.12

サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません

サービス&アプリケーション・開発と運用編
【新規】これからの開発と運用のあるべき姿 p.4
【更新】これからの開発に求められるもの p.6
【新規】ビジネス・スピードを加速する方法 p.65
【新規】開発の自動化とは p.84

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】リレーショナル・データベースの系譜 p.150
【新規】リレーショナル・データベースの革新性 p.151
【新規】リレーショナル・データベースの限界 p.152
【新規】仮想化の普及によるストレージの限界 p.222
【新規】NVMeとNVME-oF p.227

クラウド・コンピューティング編
*変更はありません。

テクノロジー・トピックス編
*変更はありません。

ITの歴史と最新のトレンド編
【新規】インターネットに接続されるデバイスの数の推移 p.14

ブロックチェーン
【新規】ブロックチェーンの適用範囲
【新規】ブロックチェーン活用事例

量子コンピュータ
【新規】量子コンピュータの課題/デコヒーレンス状態 p.13
【新規】量子コンピュータの課題/絶対0度で原子・分子の動きを停止 p.14

Comment(0)