日ASEANでGHG排出量可視化に取り組む意義と実現までのファーストステップ
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経済産業省は2023年2月15日、「第3回 サプライチェーンデータ共有・連携ワーキンググループ」を開催しました。
今回はこの中から、日ASEANでGHG可視化に取り組む意義と実現までのファーストステップについてとりあげたいと思います。
GHGとは、Greenhouse Gasを略した環境用語で、温室効果ガスを指します。
欧州ではGHG排出量の可視化はもとより、GHG削減を取引先企業に課していく流れとなっています。
民間レベルにおいてもTCFDなど、開示を求める流れが進んでいます。
一方、日本は2050年のカーボンニュートラル(CN)化に向けて取り組みを加速しています。ASEAN諸国もCN化目標を打ち出していますが、方向性は共有するものの、足元の取り組むはまだ詰まっていない状況です。
こういった状況の中で、経済産業省では、日ASEANでGHG排出量可視化に取り組む意義として、日ASEANは脱炭素に関して、地域的近似性があり、協働する意義が高いとしています。
こういったGHGの可視化をともに進めることで、日本ASEANには、以下のベネフィットが見込まれるとしています。
■日本:日本製品の競争力の維持・拡大
■ASEAN:
・日本企業向け輸出拡大
・脱炭素化ニーズの強い欧州向け輸出拡大、ひいては、グローバル投資を呼び込む景気となる
まずは、ASEAN企業「とのGHG可視化に向けたファーストステップとして、取組可能な範囲かつ対外的に求められるスコープから着手していくことをあげています。
出典:経済産業省 第3回 サプライチェーンデータ共有・連携ワーキンググループ 2023.2
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