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日本のスタートアップの現状 〜第1回スタートアップ育成分科会資料から

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政府の新しい資本主義実現会議は2022年10月14日、「第1回スタートアップ育成分科会」を開催しました。

「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」(令和4年6月7日閣議決定)において、スタートアップの育成について、「新しい資本主義実現会議に検討の場を設け、5年 10 倍増を視野に5か年計画を本年末に策定する」と明記されていました。

そのため、スタートアップ育成について検討を行うため、新しい資本主義実現会議の下に、スタートアップ育成分科会を開催しました。

この中から、日本のスタートアップの現状について、とりあげたいと思います。

世界の市場をみてみると、企業の参入率・退出率の平均(創造的破壊の指標)が高い国ほど、一人当たり経済成長率が高くなっています。

その中で、日本の開業率は世界と比べても低い数値となっています。日本の開業率は米国や欧州主要国と比べ、低い水準で推移し、2020年で5.1%となっています。

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出典:新しい資本主義実現会議 スタートアップ育成分科会 2022.10

廃業率の推移もみてみましょう。日本の廃業率は米国や欧州主要国と比べ、低い水準で推移し、2020年で3.3%となっています。

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出典:新しい資本主義実現会議 スタートアップ育成分科会 2022.10

起業を望ましい職業選択と考える人の割合をみてみましょう。

起業を望ましい職業選択と考える人の割合は、中国では79%、米国では68%であるのに対し、日本は25%。先進国・主要国の中で最も低い水準にあります。

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出典:新しい資本主義実現会議 スタートアップ育成分科会 2022.10

日本で起業家を増やすには、「意識・風土・風潮」(60%)の改善が必要と回答した割合が高くなっています。

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出典:新しい資本主義実現会議 スタートアップ育成分科会 2022.10

国内のスタートアップにおいて、起業の動機は「社会的な課題を解決したい、社会の役に立ちたい」が筆頭。

出典:新しい資本主義実現会議 スタートアップ育成分科会 2022.10

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