日本における携帯電話の通信利用状況
総務省は2011年12月27日、「通信量からみた我が国の通信利用状況」を発表しました。本資料から移動系通信(携帯電話)の通信状況に焦点をあてて整理してみたいと思います。
移動系通信の契約数と通信料について
平成22 度末の移動系通信の契約数は、1億2,329 万契約で、対前年度比6.0%増(699 万契約増)で、中でも携帯電話の契約数は1億1,954 万契約、対前年度比6.6%増(735 万契約増)となっています。
携帯電話端末を利用したインターネットサービス契約数は9,738 万契約、対前年度比4.4%増、携帯電話契約数の8割以上となっており、インターネットの比率は急速に高まっています。
通信料については、携帯電話発については、596.2 億回、対前年度比5.1%増、通信時間も同様に、携帯電話発が対前年度比5.1%増となっています。
出所:「通信量からみた我が国の通信利用状況」2011.12.27
携帯電話の都道府県別契約数
「携帯電話の都道府県別契約数」においては、東京都の約2,046 万契約を筆頭に、三大都市圏に契約数が集中しています。最も増加率が高いのは東京都(12.11%)で、次いで神奈川県(7.73%)、千葉県(6.49%)、大阪府(6.27%)、埼玉県(6.26%)と首都圏や関西圏に集中していることがわかります。
時間帯別通信回数
「時間帯別通信回数」では、携帯電話は17:00~18:00が最も多く、当該通信時間帯の通信回数が合計に占める割合は8.8%となっています。
NTTドコモとNTTドコモ以外の事業者のトラヒックシェアの推移
NTTドコモの通信回数は、発着信を含めて315.0 億回で、そのシェアは48.7%となっています。NTTドコモのシェア比率は、平成18年度と比べると、平成22年度は約10%シェアを落としています。
携帯電話の通信状況からわかること
携帯電話の契約者数や通信回数は、毎年増加傾向にあり、中でも首都圏の増加が突出している状況です。首都圏のスマートフォンの比率は高いと思われ、契約数、通信料ともに年々伸びており、通信インフラへの負荷は、年々大きくなっている状況です。
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※担当キュレーター「わんとぴ」
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