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プログラマの中には「乗らない時にはコードを書かない」というスタイルを好む人がいます。私もそのタイプです。プログラマ社長の小俣さんも先日このようにおっしゃっていました。

さて、私がなんで一気に作ることにこだわっているかというと、それが一番品質が高くなるからです。頭に全体が入っているときに、目処がつくところまで進めておかないと、あとで無駄なソースを書いてしまったり、想定漏れがたくさん出てしまうものなのです。ソースを書いては動かして、というのを、頭に入っているうちにやってしまうのが一番なのです。

生み出すタイプのプログラミングは一気に!:プログラマー社長のブログ:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/komata/2012/09/post-241a.html

私は中学生のときに独学でプログラミングをしていたのでその頃には自然と小俣さんと同じようなスタイルでコーディングをしていたような気がします。頭の片隅に少しでも気になることが残っていたらそれwが追い出されるまではプログラムをしません。頭が空っぽになったところで全体のストーリーを作りながら細かい部分での論理と文法を整えていくという作業に入ります。

ということを以前にどこかで見たような記憶があったので探してみたところ、なんとプログラミングとはかけ離れたところでした。先日「100円のコーラを1000円で売る方法2」を発売された永井さんのブログでした。

次回作を書いていて改めて感じるのは、本のストーリーというのは、恐らく二つあるということです。

一つ目のストーリーは、全体の流れ。

目次や章立てと言ってもいいかもしれませんが、単なる章立てだけでなく、その章でどのような話しの展開をして、何を伝えるか、というもの。(中略)

二つ目のストーリーは、それぞれの章の中での物語の展開。

例えばどのような表現で話しを展開させる、とか、登場人物がいる場合はどのようなことを言わせてスムーズな話しの流れにする、とかいったことです。(中略)

両者とも、脳の中の全く違う部分を使う感じです。

あえて左脳(理屈)と右脳(感覚)の例でおおざっぱに例えると、前者の全体のストーリーは左脳(理屈)、後者の各章の中での物語の展開は右脳(感覚)、といったところでしょうか?

本のストーリーというのは恐らく二つあって、使う脳の部分も違うのかもしれない:永井孝尚のMM21:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/mm21/2012/02/post-1f2f.html

今はプログラミングを必要としない職務に携わっていますが、このようなやり方は色々なことに応用ができるかもしれないと考えています。今この「頭空っぽ作戦」を適応しているのはRSSリーダーを読む時です。

え?なんでそんなことに?と思われるかもしれません。最近はFacebookやtwitterに押されてブログ界から気軽な投稿が減りつつあります。一方で貴重な情報や重厚な意見は有料メルマガへと流れつつあります。結果として特にビジネスブログの記事の内容が変わってきているように思います。ちょっと見つかりにくい情報であって、確定的でないような部分があって、かつ事実というよりは意見が中心の記事が相対的に増えてきている感じがします。すなわち以前は整理された後の情報がRSS上のビジネスブログにあったのが、整理される前の情報が増えてきているように感じられます。

そうするとそのようなブログがたくさん集まったRSSを移動中や食事後等の隙間の時間にちょこちょこと見ても何も思い浮かびません。一方で、タスクの少ない時間に集中して一気に読むような事をすると、この2人の言っていることはバラバラだけど裏には同じような事象があるのではないか、とか、5人の人が言っているこのことは同じ流れを受けているのかもしれない、とか、空っぽの頭に大量の記事を突っ込むことで有機的なつながりが生まれやすいように思います。細切れになっていれば何も生まれない記事でも、記事と記事との間に何らかの情報を見いだせるような気がします。

スマホの活用というとスキマ時間での情報収集というイメージが先行しますが、情報収集以外のタスクをスキマ時間にうまくこなしてしまい、情報収集に集中する時間を生み出すという考え方もあるかもしれないですね。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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