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うちに7年前のエアコンがありました。東芝製ルームエアコン(100V)です。

新品のエアコンの設置工事と同時に引取りをお願いをした場合の相場は、エアコン取り付け業者さんに直接頼む場合ですと1万円から1万5000円ほど。大手の家電量販店のWebサイトから調べた感じでは6000円から7000円くらいのようです。(リサイクル料を含む)

そもそも、その7年前の古いエアコンの代わりに新しいエアコンを買おうというときに、ネットで本体を調達し、エアコン取り付け業者さんに工事を別発注するという計画でした。これは何年か前にエアコンを買おうとしたときにハイシーズンだったため家電量販店との間でスケジュールが折り合わず、まだあまり知られていなかったネット業者さんに依頼した経験があったからです。

その際には非常に丁寧な工事をしていただいて満足感が高かったことから、またネット業者さんに頼もうと思っていたのでした。ちなみに引越しの時に引越し屋さんから斡旋してもらう工事屋さんには二度と頼みません。ネット業者さんと比較して安いわけでもないのに仕上げが明らかに劣ります。(引越屋さんにピンハネされていて安い工賃で働かされているんではないかと予想しています)

調べてみると、家に非常に近いところでたまたまネットからの工事も請けているところがあり、お世話になったエアコン取り付け業者さんどちらか迷ったのですが、近所の業者さんにお願いをしました。1件15000円ほどというネット業者さんとしては一般的なお値段でしたが、近所に施工業者さんがいると不具合があったときに安心ですね。ちなみにうちに工具を忘れていかれたので後日、私が自転車で届けに行きました。仕上げはものすごくキレイでした。あと大手業者より配管カバーが安かったです。

話が横道にそれましたが、エアコンの取り付け業者さんを探すうちに、どうやら回収が無料らしいという情報を発見します。最初は廃棄物回収業者さんのキーワード広告から流入し、いくつかのWebサイトを見て「エアコン無料回収が流行しつつある」という印象を受けました。

とはいえ、新聞等で無料回収を装って高額の回収料金を持ちかけるというひどい事例も耳にしていたため慎重にならざるを得ません。そのときふと「テレビの回収という商品」がヤフーオークションに100円で出品されていたことを思い出しました。調べてみるとヤフオクにも「エアコン100円で回収」という商品がありました。ヤフオクですと落札者の評価があり、その評価を辿っていくことである程度、悪徳な業者を見分けることができます。私が見た3社は3社ともが10人以上のまじめそうなヤフオクユーザから超安価な回収をしたという実績があり、信頼できそうでした。

そこでヤフオクは安全牌としてキープしておき、Webサイトのほうも1件くらい連絡してみるか、ということで「東京多摩不要品回収センター」さんを選んでコンタクトしてみることにしました。

ここにコンタクトしようと決めた理由は2つあり、1つは古物商の許可番号が掲示されていること。もう1つは電話番号の使い回しがされていないことでした。(新しく作ったばかりの会社の電話番号やレンタルオフィスの電話番号はgoogleで検索すると古い情報がヒットすることがあり、怪しい用途に用いられることがあるため)

そしてコンタクトにあたり、こんな提案をしてみました。

「無料ということですのでメールで回収依頼物の写真と住所を送れば不在にしていても持って行ってくれますか?」

これに対して「もちろんです」という回答があったこと、その文面が丁寧だったこと、すぐに返事が来たこと、という結果をもって東京多摩不要品回収センターまでお願いをすることにしました。不在のところに詐欺はできませんので、悪徳業者ならこのような応対はないと思ったからです。

設置してある状態からでも無料で外して回収してくれるとのことでしたが、壁に傷がついたりということが万一あった場合でも、無料ということでこちらから文句がいいにくいかもしれません。それが嫌だったので自分でエアコンを取り外してガレージに置いておくことにしました。方法はネットに乗っていますが、室外機のバルブ2本をある手順で閉めるというものです。失敗するとフロンが大気中に放出されてしまい環境に良くないため、自身の無い方にはお勧めしません。

フロンを回収した後の配管はそのまま使うのではなく金属資源として使われるようですので、丁寧にはずすのが面倒なところは金属ノコギリでギーギーと切りました。柔らかい素材(銅?)なのですぐ切れます。室内機は壁にひっかかっているだけなのでよいしょと上に持ち上げて外します。(このときに配管が長く残っていると配管穴から引き抜くのが大変なのでノコギリで切りました)室外機は死ぬほど重いですが、ずりずりと引きずるようにして移動させました。

メールで回収希望日を伝えておいたところ、当日には軽トラで非常に爽やかな同年代くらいの男の人が回収に来てくれました。手際よく荷台に室外機を積み上げてあっという間に去って行きました。あまりに爽やかなので思わず冷たいジュースを差し入れてしまいました。

ちなみにエアコンの室内機が着いていた部分は壁紙の張り替えた時に施工ができず古い壁紙が取り残されてしまっていました。新しく買う予定のエアコンのサイズを調べると二回りほどコンパクトになっており、このままだと見苦しいことこの上ないです。そこでネットの壁紙屋さんで似たような柄を探して注文し、2000円もしないくらいで2メートル分の壁紙を入手、自分でその部分だけ追加的に張り替えました。適当に選んだ割に柄がほぼ一致しており、30センチくらいのところまで近づかないと気付きません。本当は最初に壁紙の型番を全部控えておけば苦労しなかったのですが……。あとのまつりですね。

ということで大変ではありましたが、まったくトラブルなくエアコンの無料回収をしてもらいました。なお私は東京多摩不要品回収センターさんとはエアコンの引き取り依頼をした以外に特別な関係を有しているわけではありません。何かトラブルがあっても責任は負いかねます。私とのやり取りではまったくトラブルなく引取りをしてもらうことができました。

一点気になっているところがあります。室外機に回収したフロンの処理が適切に行われているかどうか、私からは確認しようがないという点です。これは特に無名の業者さんだからということに限らず、大手の量販店についても言えることなのかもしれません。2007年から2008年頃にかけて家電リサイクル料を顧客から徴収したにもかかわらず「盗難」により廃家電が行方不明に、という大手量販店がいくつかありましたし。

という、たかだか1万円を節約するのにどれだけ労力をかけたかという自己満足でした。

yohei

梅雨で日照時間の短い中ですが家で育てているミニトマトが赤くなり始めました。

トマトや紫蘇といった実用的な植物の他に花も育てているのですが、思い通りに花壇を作っていくことは想像以上に難しいことを感じさせられます。

お店で売っているきれいな寄植えを買ってもきれいなのはせいぜいワンシーズンです。目立つ花の多くは一年草で、本来の性質として花とともに枯れていくものもあれば、日本の夏の暑さや冬の寒さを越すことができずに実質一年草という種類もあります。

寄植えに何が植わっていたかを覚えておけば翌年も作れそうですが、開花時期を揃えたり、高さや低さを揃えたりということは思った以上に大変です。ましてや自分がいちから寄植えを設計するとなればお互いの株の位置と水はけの良し悪しと、等々考えることはもりだくさんです。

となるとやはり面倒なので、また寄植えを買ってくるか、もしくは既に咲いたところの鉢をいくつ掛かってきて寄せて植えることになります。なんだかもったいないですね。

考えて見れば多くの成長企業では伸び盛りの企業を買ってくるところが見られますが、それ以前の状態から自社の事業の完成形を想像しておき、自前で全部用立てることの難易度はいかばかりなんでしょうか。

花壇での多年草の扱いを考えてみると、花のない時期をどこでどうすごさせるかというところは悩ましいですね。200円300円の世界なのでつい捨ててしまいまた来年買ってくる、ということが心をよぎりますが、けなげに生きているところを見るとなかなか捨てられません。とはいえ、花のない姿ではセンターがつとまりませんので、しばし花壇を外れてもらうことになります。花壇の神セブンたちをメンテナンスしつつ、裏のメンバーたちの肥料や剪定を忘れずに進めることがなかなか身につきません。

彼/彼女らも生き物ですので自分で生きていく力を持っているはず。あまり日本の環境に逆らいすぎずに適材適所の素材を買ってきて放置するのがまずは落としどころなのかもしれません。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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