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今月の初旬にITmediaオルタナティブブログのミーティングがありました。

けんじろうさんと谷川さんと鈴木恭平さんと私でバイクに関する話題で盛り上がりました。特に印象的だったのが鈴木さんのバイクのおはなしです。「SRに乗ってます」という鈴木さんの発言に、3人で「おーいいねー」とハモりました。年代を超えて(といっても一回りですけれども)感覚を共有できる趣味という意味で、バイクはなかなか良いのではないかと思います。

その一方で今バイクが売れないその最大の原因はなんでしょうか?私は「買っても置き場所がない」ことではないかと思います。

まず、これだけ販売台数が減ると盗難も減っているようですが、販売台数の減少ペースと比較すれば盗難の水準は高いように感じられます。検挙件数は同じくらいで推移していることは頼もしいですね。なんとなくですが、盗まれて嫌気がさしてもう買わない、というような光景を想像してしまいます。家側でも、出かけ先でも、安心して置いておけないようであればバイクを買おうとは思いません。

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
認知件数 253,433 242,517 198,642 154,979 126,717 104,155 93,294 83,028 80,354 82,116
検挙件数 23,708 19,440 15,725 12447 11,715 11,621 12,426 10,161 8,930 9,437
検挙人員 15,143 14,707 13,106 11213 9,203 8,665 7,766 7,131 6,062 6,194
うち少年 14,746 14,288 12,650 10669 8,735 8,188 7,311 6,740 5,702 5,842
少年の割合 97.4 97.2 96.5 95.1 94.9 94.5 94.1 94.5 94.1 94.3
検挙率 9.4 8 7.9 8 9.2 11.2 13.3 12.2 11.1 11.5

 

また、都心ですと外出先にはバイクの置き場がとても少ないです。自動車の駐車場が駐車禁止取締りの強化に伴って整備されたのに対して、バイクの駐輪場は多くありません。取り締まり対象区域に止めることはもとより違反ですけれが、そうでない場所を探すことが難しい状況ではバイクを買おうとは思いません。

こういう状況ですとたとえ半額になったとしてもバイクを買おうという人が増えることはないのではないかと思います。

その一方で、バイクには維持費も安く、意外と体力も使い、私の個人的な経験では眼筋が鍛えられて視力が回復するというメリットがあります。環境さえ整えばまた乗る人は増えると思います。

最後に余談ですが、家庭を抱えることで事故が怖くなり乗れなくなってしまうという人も少なくないのではないかと思います。売ることを検討している方も多いことでしょう。インターネットでよく見かけるバナー広告で、バイクを買う旨の内容を掲示している業者がありますが、非常に買取の対応が悪いという書き込みをよく見かけます。かといって近隣にバイクショップが無かったり、免許を持っている若い知り合いがいなかったりすると売ることもできません。そういった際に、インターネットで「熱意オークション」のようなことをしたらおもしろいのではないでしょうか?

私はあなたのバイクをもらったら(買ったら)ここへ行きたい、こんなことに使いたい、そんなことをアピールしてもらい、さらに半年ですとか1年といった単位で数回、愛車の状況をブログやtwitter等で報告してもらえるとしたら、見ず知らずの業者に買い叩かれるよりずっといいと思います。私には兄から受け継いだ愛車があったのですが、上京に伴って置き場所がなくなり実家で腐らせた挙句、見ず知らずの業者に無料で持ち去られてしまいました。

もし今元気な状態で愛車があったとして、乗るとしても1ヶ月に1回ほどだとして、目の前に「北海道に行きたいんです!」なんていう大学生がいたら無料であげちゃうだろうなぁ。いや、それどころか1万円くらい餞別しちゃうかも。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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