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明日は2月29日です。皆さん覚悟はよろしいでしょうか。

家を出る時に2着目のスーツとひげそりを持ちました。

遅くなる覚悟ではありません。

妻に、万が一の事があったら子供を頼むと言ってきました。

そこまでの覚悟は入りません。

飛行機で海外に逃げます。

そっち向きの覚悟を決めてはいけません。

というわけで4年に1度のお祭り騒ぎ、オリンピックの前哨戦たる2月29日がやってきます。閏年です。この4年間にリリースされたシステムの数を考えると戦々恐々としておられるSEの方も少なくないと思われます。聞いた限りではこんなニュースもありました。情報システムに携わる者として覚悟をしておきたいものです。

公衆電話故障の原因は「うるう年」 - ITmedia エンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0802/04/news086.html

別に覚悟と言っても始末書を前もって書いておくとか、いざという時にババを引かせる部下を心づもりしておくとか、インフルエンザの診断書を書いてもらえそうな医者の知り合いを探しておくとか、そういうことではありません。2月28日中にできることを準備していますか?ということです。

例えば24時間で今担当している全システムのソースを読み直して書き直すということは現実的ではありません。対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースがいれば間に合うかもしれませんが、そう都合よくプロジェクトに参画していることもないでしょう。では1日でできることと言えば、こんな感じでしょうか。

  • ドキュメント類の現物確認(紙・電子媒体)
  • 関係者の連絡網(勤務先・自宅・携帯)と意思決定ルートの確認
  • ソフトウェア・ハードウェアのヘルプデスクの確認
  • 当日稼働プログラムの把握

1日限りではそう多くのことはできませんので留意事項を4点考えてみました。

ドキュメント類の現物確認

これは設計書や運用手順書などのドキュメント類がどこにあるかを確認しておくことです。今更勉強し直す時間はありませんし、何事も起きない可能性のほうが高いですので現物を確認しておくにとどめます。

関係者の連絡網(勤務先・自宅・携帯)と意思決定ルートの確認

まず関係者に連絡を取るための経路を確認しておきます。最近ソフトバンク携帯に乗り換えている人が多く、私も知り合いの1人の携帯電話番号が「使われておりません」になっていました。その上で、意思決定権1位の人に連絡がつかなかった場合は誰が2位、3位なのかを決定しておき、事前に1位の人から了承をもらっておくと安心です。

ソフトウェア・ハードウェアのヘルプデスクの確認

問い合わせ窓口の電話番号と、窓口に告げる会員番号的なIDを事前確認しておきます。問い合わせ窓口は土壇場でも調べられますが、IDについてはライセンス証書を一括管理を行っていたりするとすぐに確認ができない恐れがあります。問い合わせの再にハードウェアではシリアル番号、ソフトウェアではバージョンおよびパッチ適用状況が聞かれます。通常記録を行っていると思いますが、正確性に自信がない場合は元気に動いているうちに記録しておくと安心です。

2月29日と3月1日の稼働プログラムの把握

せめて2月29日にどのようなプログラムが起動されるかを把握しておきます。2月は稼働日が少ないため、2月末の月次処理を3月の頭に移動させる、という特殊な運用があったりすると、作りこみで閏年バグを発生させる可能性が高まるでしょう。うるう年と関係なく、毎月30日実行のバッチプログラムの手動実行があるなど、イレギュラーな処理が多いのも2月末の特徴です。忘れがちですが、日をまたいで前日分のデータを集計する処理がある場合、それらが異常を起こすとすれば3月1日です。週次で土曜集計ならば3月1日、日曜集計ならば3月2日のジョブも把握しておきます。

ほとんどの人は何事もなく2月29日を終えることと思います。何事かが起きてしまった場合も、今年は幸運なことに3月1日と2日が土日になっています。万一何かあったとしても2日休みがあることで大きな騒動には至りにくいでしょう。

ただしそれとは別に考えておきたい事があります。我々の日常生活には「防災の日」という日があります。また、1月17日が来ればあの震災の恐怖を思い出し、備えを確認しています。それと同様に、4年に1度のことではありますが2月29日を身の回りの点検として気持ちを引き締める「情報システム安全の日」というように設定するのはどうでしょうか。4年に1度しか来ませんが、何かと多忙な業界なのでそれくらいのほうが喜ばれるかもしれないですね。

かくいう本エントリが障害で表示されない……なんてことが無いよう今から祈っています。明日は祈るくらいしか手が残されていないほど準備をして眠りたいものです。

(おまけ)

上の4点で安心できない時のためにやや病的なリストを作ってみました。

  • IP電話の導入状況およびキャリアを確認する。(障害事例が多いため)
  • 障害報告を携帯電話などにメール転送している場合は、「障害発生時にメール」に加えて「安定稼働を定期的にメールで通知」を設定する。(経路に障害が発生した場合に障害発生メールが到達しない事があるため)
  • メンバーの1人を「あえて」昼過ぎに出社させる。障害で対応が夜間に及ぶことを想定し、元気な奴を確保する。
  • 前日から泊まる(交通網の混乱に備える)
yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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