« 2007年12月22日

2007年12月23日の投稿

2007年12月24日 »

辻さんのブログで自分のために働け!というキーワードが紹介されていました。著者の高橋裕二さんは本田技研工業で人事関連のお仕事をされていたとのことで、ちょっと読んでみたくなりました。

というのも、自分も最近になって本田宗一郎さんの書いた「得手に帆あげて」という本を読み始めたからです。私が古本で入手した文庫本は1992年の第12刷です。単行本の「得手に帆あげて」が最初に出たのが1977年6月とのことですので、私が生まれる前の話になります。

 私が汗まみれになって働いていたから、本田技研は成功したというのは、私にだけ通用する事であって、ほかの人には通用しない。
その人,その人によって、社長のやり方が違うのは当然である。 私は金をいじるのは不得手だから、人にやってもらう。
私は不得手なことはやらず、得手のことしかやらないことにしている。
人生は「得手に帆あげて」生きるのが最上だと信じているからである。

という部分がとても心に残りました。”得手”な仕事に生きる人は、下のような場面で力を発揮できる事でしょう。

発展のテンポは、絶えず急速の度を加えている時代である。寸刻も油断の入るスキマもなく、前進のための相違工夫と、同時にその失敗とその原因の究明にも、エネルギーを傾注しなければ、とてもついてゆけないと思う。創意、試み、反省がシャープに、急速に、連続しなければ他に一歩先んずることは、絶対不可能だ。言葉にすればこれまでのことだが、実際となるとこれは生やさしい作業ではない。能力を限界の線で、酷使することである。それも短時間の勝負ではすまないのだ。身も心も音を立てて消耗するような、労働なのである。これに耐え得るものは、強烈な若いエネルギーの他に、一体何があるだろうか。私は知らない。

私もかれこれ5年目の社員ですが、大変だった経験はいくつかあります。しかしながらここで言われているような「能力を限界の線で酷使する、身も心も音を立てて消耗するような労働」とまで表現されるような経験はありません。もしやったとすれば、それを乗り越えた場合にきっと大きく成長することができるでしょう。そのような厳しい場面は、上で引用したような「得手に帆あげて」働いているような人でなくては辛くて乗り切ることができないかもしれません。また、「若いエネルギー」というのも大切な条件と言えそうです。

こういう時代なのである。失敗したからといって、くよくよしている暇はない。間髪を入れず、その原因究明の反省をして、次の瞬間にはもう一歩踏み出さなければならないのである。(中略)木から落ちたサルは誤る言葉を探していたり、そこで消沈していたのでは許してもらえない。落ちたら、その原因を追究して、そこから新しい工夫のヒントを探し、次の試みに燃やせばいいのである。

失敗してはいけない、ということではなく、失敗したらすぐに立ち直りなさい、ということが書かれています。こちらも「得手」と関連づけて考えると、好きな仕事でなければ大失敗をした時に嫌気が差してしまったり、自暴自棄になってしまうことがあるかもしれません。好きな事での失敗は、その悔しさをバネにして成長するきっかけとできるのではないでしょうか。

  1. 若いうちに
  2. 得意な(好きな)事をして
  3. 大きな苦労をし、
  4. 失敗してしまっても
  5. それを乗り越える

それでこそ成長があるんだ、そのように言われたように感じました。こちらの本には若い社会人向けの薫陶だけでなく、教育論なども書かれていて子育ての参考にもなります。大切に持っておきたいです。

yohei

« 2007年12月22日

2007年12月23日の投稿

2007年12月24日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
yohei
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ