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中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬基本問題小委員会(第106回)の議事録がサイトで公開されています。その他の議事録はこちらから。この時期になると中医協というところで翌年度からの診療報酬をどうすべきかが議論されます。例えば直近ではジェネリック医薬品や、訪問看護などがテーマにあがりました。その中で気になったものがありましたので紹介したいと思います。

医療事務補助員、またはメディカルクラークなどと言われる人を配置した病院は、診療報酬に加算を認めようか、という議論が進められています。医療事務補助員は、従来からあったレセプトの計算や、診療情報管理士が行うカルテの管理とは違った仕事を担います。それでは何をするかと言うと、忙しい病院で医師が診察に専念できるよう、診察中の医師に代わってカルテを書き取ったり紹介状を書いたりする仕事です。医療秘書というとしっくりくるかもしれません。

今でもかなり大規模な病院では人気ドクターに若手のドクターがつきながら診察に当たる姿が見られることがあります。3時間待ちの3分診療と言われるほど混雑が激しい病院では、人気ドクターが紹介状や処方箋などを細かく書いていると人が裁けません。そこで他のドクターに補助に回ってもらうという事があるようです。

現在のところは医師でも看護師でもない人が診察室内にいて、それもカルテを書くという話は聞いたことがありません。自分が患者だったらびっくりすることでしょう。ですので大病院では白衣を着たドクターが補助に回ることになるわけですが、貴重なドクターの労力を診察の補助に回してしまうのはもったいないように思います。そこでドクターの補助に特化した技能を身に着けた人がドクターの補佐をすることで医療資源が有効活用できるのでは、というのが今回の改訂の狙いであるように思われます。

この案が採用されれば患者さんの待ち時間が減ることにつながるでしょう。3時間待ちの3分診療で、紹介状を30分待つという事が無くなるかもしれません。一方で、医師でない人がカルテを書くことに対しては守秘義務の問題など課題も多いと考えられます。しかしカルテを書く事を専門とする職業ができれば、電子カルテに関する考え方も一変するかもしれません。極めて熟練度の高い人に合わせたUIを搭載した電子カルテが使われるようになれば、今よりも詳細な記録を残せるようになるのではないでしょうか。

現在、いまいち爆発的な普及に至らない電子カルテですが、医療事務補助員制度の導入に寄ってその事情が大きく変わるかもしれません。

# なお、現行でもメディカルクラークという資格がありますが、こちらはレセプト計算の資格です。本エントリで言うところの「メディカルクラーク」はドクターの担当する事務作業を補助する役割の事ですので異なるものです。(私も医科のメディカルクラーク2級を持っています)

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

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