« 2007年11月11日

2007年11月13日の投稿

2007年11月14日 »

ルービックキューブには解法があります。私は高校1年生の時にその事実を知り、1週間ほどでマスターしました。現在、公式キューブであればどのような状態に崩れていても3分前後で6面を揃えることができます。(厳密に言えばセンターキューブの角度までは揃えることができません。全コーナーキューブ・エッジキューブ・センターキューブの色を揃えることができます)

これはあまり知られていない事のようで、披露すると驚かれる事があります。テレビに出てくるキュービストの中には10秒台というとんでもないタイムで揃えることができる人もいますので、ルービックキューブを全面揃える=すごいこと、という図式ができあがっているのかもしれません。解法を知らない人では4、5回ほど崩したキューブを元に戻す事はできないと言われます。まったくでたらめにやって揃えようと思った場合、その組み合わせは43,252,003,274,489,856,000(4,325京2,003兆2,744億8,985万6千)通りであるとwikipediaに書かれていました。

ルービックキューブの解法の多くは、特に頭を使うものではありません。全部で10通りもない「パターン」を学習するだけのものです。このパターンを実行すると、必ずこうなる、ということを暗記することで6面を揃えていきます。色々な揃え方があるようですが、有名なものが2つ知られています。1つは名前がついていてLBL(レイヤーバイレイヤー)と言われる揃え方です。もう1つは、ルービックキューブの公式ガイドブックに掲載されていた揃え方です。(私は名前を知らないのですが、便宜的に『公式』と呼びます。)公式では、

  1. 表面の9キューブを揃える
  2. 裏面のコーナーキューブの位置を合わせる
  3. 裏面のコーナーキューブの角度を合わせる
  4. 裏面のエッジキューブを揃える
  5. 横面のエッジキューブの位置を揃える
  6. ルービックスマヌーバ

で完成です。誰もが揃えられるようになると悔しいので、詳しくは教えないことにしました。続きはwebで。

なぜ唐突にルービックキューブの話になったかというと、仕事でプログラムを開発していたらどうしてもデータベースに接続できないバグが出たからです。最終的には問題箇所を発見する事ができましたが、多くの時間を費やしてしまいました。まず最初に、何となく怪しそうなところを触ってみたのですが改善しません。DBを再起動したり、コンパイルをやり直したりするのですが一向に良くなりません。急がば回れということで、動くミニマムコードから徐々に問題のプログラムに近づけていったところ、あっさりと問題箇所が発覚しました。下手な鉄砲は数を打っても当たらないものですね。あとちょっとで揃いそうなルービックキューブがなかなか揃わないのと似ていると思います。

ルービックキューブでは、既に揃っている面を完全に崩してでも手順の通りに丁寧に揃えていく事が完成への近道になります。少しでもそのルートを外れると一般人では揃えることができなくなります。プログラムを作っていても「ここは間違っていないはずだから、他の部分に間違いがあるに違いない」という誤った見当のせいで無駄に時間が過ぎる事がよくあります。それを避けるためには、間違っているかどうかを見極める視線が妙な自信で曇ってしまわないようにしなくてはなりません。

数学的思考を養うためのおもちゃと思われるルービックキューブですが、完全に揃え方をマスターしてしまった先には人生観に通じる思想が隠れていたりする逸品であると言えます。お子様のクリスマスプレゼントにいかがでしょうか。

yohei

« 2007年11月11日

2007年11月13日の投稿

2007年11月14日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
yohei
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ