« 2007年6月3日

2007年6月5日の投稿

2007年6月6日 »

髪を切りました。
美容師さんに髪を切ってもらっていると、
隣の席に座っている女性がいろいろと注文をしていました。

女性「サイドはもう少し短めがいいの」

美容師「ここをそんなに短くすると、後ろがべたっとしちゃいますよー」

女性「じゃ、前髪を横のほうに流してよ」

美容師「そんなに前髪長くないから無理ですねー」

女性「ならサイドは長めでいいです」

美容師「全体にゆるめのパーマかけてボリューム出せばいけそうですよ」

女性「あら。そうしようかしら。」

と、いうような会話でした。さりげなくカットからパーマにレベルアップしつつも
お客様の要望に応えるために自分の知識・技術をフル活用する、
美容師さんのプロ精神に参りました。

そこで、私を担当してもらっていた美容師さんにちょっと聞いてみました。

自分「実現不可能っぽい髪型を頼まれたことありますか?」

美容師「生えている髪の毛で、頭の上に籠を編むというのが厳しかったです。」

自分「え?やったんですか?」

美容師「やりましたよ。2人がかりで5時間とか。コンテストで入賞しました(写真)」

写真を見ると、武士のように頭のてっぺんを剃りあげて、周りの毛を
編み上げている髪型になっていました。すごすぎです。

自分「じゃ、どんな髪型が一番簡単なんですか?」

美容師「えー。あんまり簡単なのってないですね。スポーツ刈りとかかな。」

自分「坊主頭って楽そうに見えるんですけど。」

美容師「坊主ってのは奥が深いんですよ。(以下坊主についての熱い思い)」

えー、長くなりましたので、簡単にまとめます。

  • 人の頭というのは、ボールのようにきれいな形をしていない。
  • 傷跡がハゲになっていたり、髪の濃さにムラがあったりする。
  • 毛根の向きもバラバラである。
  • 額の近くと、もみあげと、てっぺんと、後ろとで、髪の伸びるスピードは違う。
  • 坊主頭は髪を短く切るため、それらを調整する余裕が大変少ない。

で、3mmに調整したバリカンで無造作にクリクリ坊主にしたところで、
でこぼこ頭が強調されたり、ハゲが目立ったりするだけだそうです。
さらに1週間も立てば余計にいびつな髪型になってしまうとか。
へこんでいるところは長めに髪を残し、出ているところは短めに刈る。
それでいて全体は真球に近くなるようにしなければならない。
ただ単に真球を目指しても、良く見えるのは2,3日。それではいけない。
少なくともその人の髪の伸び方を把握していないと100点満点の坊主というのは
実現ができない。長持ちする坊主とは、お客様と美容師との信頼関係の象徴でもある。
とのことでした。恐れ入りました。

美容師さんのお仕事ぶりを見ていたら、システム開発の仕事と重なるものがありました。
思えば美容師さんも、実現が難しいヘアスタイルの相談を受けることもあるでしょう。
また、予算も時間も制限がある中で、お客様の髪の特性を考慮しながら
最大の満足へ導いていくというところにも共感を覚えます。
丁寧に話を聞いてもらえますし、こちらから言わなくても
服装や、世間話の内容などからも情報を集めて、できるだけ良い感じに
してくれているのだと思います。

髪はすぐには伸びませんから、「失敗は許されない」という面での厳しさでは
美容師さんのほうが厳しい面があるかもしれません。
残業で遅くなった日に、お客さんがいなくなった美容室でミーティングや
掃除や練習をしている美容師さんと見習いさんを見ると「がんばれー」と思ってしまいます。

自分も「コンピュータでずばっとピュピューンな感じになんないの?」と言われると困ります。
(言われたことないですが)
私もこれから美容室で「キラキラ輝くような男前にしてください」なんて言わないようにします。
(これまでだって一度も言ったことないですが)

一番簡単な髪型、正解は「人それぞれ。少なくとも坊主は難易度が高い。」でした。

yohei

« 2007年6月3日

2007年6月5日の投稿

2007年6月6日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
yohei
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ