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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2008年2月29日

2008年3月6日の投稿

2008年3月7日 »

最近はプロジェクト等で必要な人数(工数)を集めることも困難ですが、それ以上にそれぞれの人材に必要とされる能力を満たしている人を集結させることはさらに困難を極めています。結果として、コスト超過、納期の遅延、品質の低下、さらには事故を誘発してしまう結果に陥るのですが、こればかりはなかなか良い解決策も見当たりません。

見方を変えると、必要な人数が満たされたとしても、その人材の能力を満たしていない場合には、結果としてさらに悪い方向に転がる可能性があります。乱暴な計算になりますが、2人のメンバーで構成されるプロジェクトで、それぞれの人が必要な能力を満たしている場合を1とすると、全員が必要能力と等しい場合には、1X1=1となります。それに対してそれぞれが0.9であれば0.81になり、さらに一人の人は1.1であってももう一人が0.9であれば0.99となってしまいます。つまり、全員が必要な能力を満たしていない場合には、プロジェクト全体としては必要な能力や機能を提供できる確率が低くなる可能性が高くなります。

作業分解を行い、工数積み上げで全体の必要工数を算出することが多いと思いますが、必要なスキルの確認に関してチェックが甘い場合には、プロジェクトとして痛手を被ることが多いことは事実ですし、さらには破綻しつつあるプロジェクトの根本原因は工数不足ではなくスキル不足にあることが多いと思われます。

特にプロジェクトが遅延した場合や品質に問題がある場合に、人数を追加することで解決すると勘違いするマネジャーがいますし、問題=工数不足という早とちりを行う管理者も多いことは事実です。プロジェクトが問題に直面したときには、今一度、人手で解決できる問題であるのか、根本的にスキルの問題であるのかを見極める必要があります。この問題を解決せずに、人を追加すると、さらに事態は悪化するか、能力のある人を追加したとしても思ったほど効果が出ないだけでなく、本人の能力を超えて物事をマイナスに動かしてしまう、スキル不足の人材のために、本来必要とされるパフォーマンスを出すことも不可能になってしまいます。

プロジェクトが上手くいかない場合には、まずメンバーの実力を見極め、逆にメンバーを削減することで、プロジェクト全体が好転する可能性を探ってみることが、本来プロジェクトマネジャーの行うべき策であるかも知れません。

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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