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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

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2008年2月22日の投稿

2008年2月23日 »

米国の大統領選挙も、だんだんと山場に近づいています。大統領選挙に関する報道を見ていると、いろいろな意味で学ぶべき点もあれば、反面教師とすべき面も見えてきます。

国家の指導者を直接選挙で選ぶという制度のなせる業であるかもしれませんが、候補者がある程度の政策の方向性を提示すること、指導力、人格を含め様々な場面を通じて候補者の顔を見ることで指導者としての適性を判断する機会があることは、日本と比べた場合にはうらやましいと感じる部分があります。確かに、政策の具体性がどこまであるのか、選挙向けに作られた外見(物理的なものではなく、演技や言葉等)が大部分を占めるため本当の人間としての志向がわかるのか、さらには指導力がどこまで把握できるかに関しては疑問が残るものの、そのような機会が無いことに比べると、選挙期間中だけであっても沢山の情報が入手でき、自分で考えることができる環境は現在のアメリカの制度だからできることだと思います。

その一方で、選挙がイベントやキャンペーンと同一に扱われ、マーケティングとして行われている現実には問題があると思います。先ほどの候補者が”見える”ということが、逆に世論のコントロールや、特定の人の意見に引きづられて冷静に判断することができない環境になっていることも事実です。さらには、見せる(魅せる)こと、その先には足の引っ張り合いといった、虚偽や妨害などといった行為も、日本のレベルとは異なる高い(?)次元というか大掛かりに行われ、その結果が客観性、判断を鈍らせていることも事実です。

そんな中で、アイアコッカーの「なぜ真のリーダーがいないのか」を読むと、米国の大統領候補や大統領に何が欠けているか、という点に関して、自らが会社を率い、さらには政治家と親交の深いアイアコッカーならではの視点で語られています。

本に関して触れると、”真のリーダ”の条件に関しては、「なるほど」と思わせるものがあります。特に、「リーダには「好奇心」が必要であり、自らの安全圏を外れて、異なる意見に耳を傾ける必要がある」という部分には、自分も含め多くの人が「自分にはできていない」と感じるところではないでしょうか。

その一方で、未だに「日本と米国の貿易は不均衡である、その結果米国の車は高く、日本市場で売れない。だから貿易を平等にすればもっと米国車は売れる」との持論を続けている頑固さが気になります。もう歳が歳なので、考えを変えることは難しいと思いますが、車の大きさ、車自体の魅力、相対的な価値に関して、日本市場をもっと冷静に捉えて、客観的に物事を伝えて欲しいと思う部分です。

著書のなかでは、リーダーとしてのブッシュに欠けている部分を羅列している感がありますが、逆に考えると、その部分を補うことのできる候補者がいるのか、という点に関しては疑問が残ります。客観的には、一つの理想のリーダ像を提示してみたが、現実はそのようなリーダが現れるにはまだ程遠いという現実だけが残る感じがしました。

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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