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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2008年1月7日

2008年1月8日の投稿

2008年1月11日 »

以前、私のブログでも投稿いたしましたが、東京都ではサーマルリサイクルに移行しつつあり、私の住む大田区でもサーマルリサイクルが開始され、今までの分別収集から、プラスチック製品類やゴム製品を廃棄物として出すときに、可燃ごみとして廃棄するようになりました。

サーマルリサイクルは「廃棄物を単に焼却処理するだけではなく、焼却の際に発生するエネルギーを回収・利用すること」と定義されています。確かに、発電するときに石油を空焚きするよりも、一度製品として利用し、その後焼却することで再度エネルギーを取り出すことのほうが、資源の利用効率としては高いとも考えられます。

一方で、年初に配布された広報紙(東京都だったか大田区だった定かではありませんが)では、単純に「不燃ごみが4割削減され、一方で可燃ごみは1割増加しました」、という結果のみが掲載されていました。ここにいたるまでも含め、サーマルリサイクル実施に向けた情報の伝達方法に恣意的なものをかなり感じます。

  1. 「不燃ごみが4割削減され、一方で可燃ごみは1割増加しました」は一見すると、ごみが減ったように見えますが、可燃ごみと不燃ごみの総量の差があるため、実際には全体が減っているということではない
  2. サーマルリサイクルとして、どれだけの熱量回収や、原油換算でどれだけの資源節約に貢献したかが記載されていない
  3. そもそも、東京都では、サーマルリサイクルにより経費が削減される、さらにはごみの問題が解決するということを唄っていますが、その結果生じた削減経費を何に使用するのか明確にしていない
  4. サーマルリサイクルの結果、環境問題が発生しないことを検証したとされていますが、長期的な影響に関しての検討・調査・対応に関して明言していない

以上のようなことが様々なところで指摘されていますが、「安全であることは検証されました」、「経費が削減されます」、「ごみ問題も解決します」という論点のみが先行して広報され続け、その結果発生するほかのこと、明確な効果測定など、肝心な部分が欠如していると感じます。

確かに、ごみだしでは、分別の手間が減ること、そして比較的収集日の多い可燃ごみによって、今までの不燃ごみが処分できることで、実生活ではメリットを感じる一方、やってみたら埋め立ても減って、楽になってよかったという単純な考えだけでなく、本当に環境に影響がないのか、そしてエネルギー回収効果は十分であるのか、結果として資源の節約に結びついているのかなど、疑問は尽きない現状です。

しばし行く末を見守ってみたいと思います。

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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