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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

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2008年1月4日の投稿

2008年1月7日 »

ご経験のある方も多いと思いますが、プロジェクトを統括し成功に導くことは大変難しいことです。PMPなどの資格を持っていればできるというものでもありませんし、役職が上位になれば上手にこなせるというものでもありません。何事もそうですが、教科書どおりにやればうまくいくものでもありませんし、ましてやいくら綿密に計画を立てても予測不可能な未来に向けて動くプロジェクトには不測の要素が沢山ありますので、その中で組織をまとめ結果に導くという作業は勉強やただ単に報告を受け指示を出しているだけでは悪い方向に転がる一方です。

自分自身もまだまだだと感じることも多いですが、いくつかの大きいプロジェクトや仕事を経ていくうちに段々わかってくることも多くなってきます。その中でも、客観的にプロジェクトを見た場合に、プロジェクトマネジャーの能力や仕事に対する感覚がプロジェクトの成否を左右していることが多いことがよくわかってきました。

まず、プロジェクトマネジャーは現場の仕事を経験しているに越したことはないということです。ここでいう経験は、仕事として報告を受けたり、現場にただ居合わせることではありません。他人の手でなく、自分の手で作業をする、資料を作る、コーディングをする、設計を行うという経験を積んでいることです。すべての業務や作業を経験してくることは不可能だと思いますが、業務に関するプロジェクトであれば、業務を実際に自らの責任で運営することが経験として必要だと思います。大規模になればなるほど、組織管理、社内政治などが中心になり、実務の経験という観点が欠けていきますが、実際の人やものの動きを経験から理解していることはプロジェクトを運営していく中で非常に重要になります。

そして、2つめとしては、プロジェクト内部からの報告をきちんと把握して、関係する内容や文書に一通り目を通し、全体だけでなく、実際に起きていること、実際の内容を把握する姿勢です。とりあえずプロジェクトの打合せで報告だけ聞いて、それに対してその場の指示だけ出しているプロジェクト管理者のもとでは、プロジェクトが上手くいく例は少ないと思います。大規模プロジェクトになればなるほど、詳細まで把握することは不可能に近くなる一方で、大規模だからこそプロジェクト内部での齟齬が発生しないように、細かい部分まで知り調整を行う能力が重要になります。ここでは、楽をしよう、その場、その日の出来事だけに対処するような仕事では到底管理は不可能になります。

最後に何よりも重要なことは、品質、結果に対する責任感です。最終的なプロジェクトの成果に対しては決して他人まかせにせず、報告を受けるだけでなく自分で確認を行うこと、さらには品質に対して厳しい立場を貫くことが重要だと思います。100点にはならないものの、すべてのプロジェクト中の作業の品質にかんしては、70点を80点にあげていく管理や努力を行う姿勢が、最終的にはプロジェクトの品質の向上や、成功に近づくために有効になると思います。

残念ながら、大規模になればなるほど、管理者はプロジェクトの中味に関して無関心になり、コストや日程、さらにはお客様への報告の取り繕いだけが関心事になります。そこではやはりプロジェクトは上手くいきませんし、そもそもプロジェクト管理者として管理できる規模以上のプロジェクトを管理していることになると思います。そのようなケースに限って、何の確認もなく社内では成功プロジェクトとして報告されてしまっており、さらに重要なプロジェクトを管理するという最悪の循環に陥っていくことが良く見受けられます。

今一度、プロジェクトの中、そしてこれからの仕事ではプロジェクトマネジャーが本当に資質を持った人間であるかを確認することも、お客様にとっては重要なことではないかと思います。

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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