IT業界のマーケティングを問う:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT業界のマーケティングを問う

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2007年8月10日

2007年8月11日の投稿

2007年8月12日 »

仕事の中味には、予定通り実行すること、または求められる内容を実現することに対して無理があることが多いのが現実です。時間的な無理、工数的、さらには能力的に無理なものもあります。

そのような”無理”のある仕事の進め方のお話をする際に、初めから「できません」という対応をとるケースが多くあります。交渉の方法として「できない」というスタンスから入るやりかたもありますが、一般的には外交のような高度な交渉で無い限り、その効用や結果は良い方向に倒れるとは思えません。テーブルに着いた状況がそもそも交渉を行うこと自体を決める場合や、よほど敵対している状況以外では、これからその仕事を発注・受注する、または一緒に進めるための打合せであり、「やりましょう」ということが基本的なコンセンサスのうえでの交渉の場のはずなので、お話の最初から「できません」は禁句だと思います。

そのようなお話合いの席での交渉の進め方は以下のように行うと上手くいくケースが多いと思います。

まずできるかできないか、無理があるかではなく純粋に「必要な作業の確認→スケジュール・工数・アウトプットなどを含む具体的に必要な作業の確認」を行います。ここでは、具体的に誰が行う、できる、できないなどを排除して、仕事として完成させるためにまず何をどのように行う必要があるか確認します。その上で、実際に仕事を行う際の制約事項、つまり工数、時間、能力などの制限を洗い出します。ここまでは両者客観的な打合せになりますが、ここから具体的な折り合いのつけ方を交渉します。

ポジティブなコンセンサスの上で、「やる」ということのベクトルを確認し、それに対して制約事項に応じて現実的な段取りやアプローチを考えるということで、両者の納得感や仕事に対する意識は非常に高いものになります。その一方で「できない」スタンスで入った場合には、交渉が同じ結果であっても、仕事を行う人の納得感が低く、やらされ感が高くなり、かつお願いする側からしても、非常にネガティブな意識を持っている人との印象を持ってしまいます。

やはり通常は、「やる」、「やるためにはどのようなことをする必要があるか」、「それに対する制約や阻害要因としてはどのようなものがあるか」、「どうやって少しでも確実に行うか、または出来る範囲はどのようなものか」というアプローチでの話し合いを行うことが、全体にとっては一番効果的なものになると思います。

つるた

« 2007年8月10日

2007年8月11日の投稿

2007年8月12日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2012年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
tsuruta
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ