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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

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2007年7月25日 »

旧東ドイツの秘密警察シュタージが裁断した膨大な秘密文書を復元する試みに関して、2つのメディアが同時期に記事にしていました。ひとつは”日経サイエンス”、そしてもう一つは”Foresight”です。新聞やテレビ等でも取り上げられていたのかもしれませんが、最近遠ざかっているので定期購読している雑誌のお話だけにします。

裁断したころは89-90年頃、シュレッダーを使い裁断し、シュレッダーが壊れてからは手で裁断していたようです。当時の感覚からも(今でもそうですが)、裁断片からもとの文書が復元されるとは思いもよらなかったのでは無いかと思います。

裁断された翌年から数年かけて、人手である程度の復元を行ったそうですが、同時にそのペースでは数百年かかるということも明確になったそうです。その結果、1万6千袋の復元作業を正確にかつ早く終了させるために、フラウンフォーファ研究所がEパズラーというシステムを開発し、すでに実用に入っているようです。これは、裁断片を全てスキャナーで読み込み、色、形、紙質、文字の大きさ、手書きであるかなどの情報を集積して、共通項のあるものを集め、書類を元の形に戻していくものだそうです。

このシステムは、いろいろなところで反響を読んでいるようで、犯罪捜査、建物や構造物の復元、考古学など様々な分野で活用され始めているようです。

その一方で、ドイツでは秘密文書が復元されることに対して、利害が反するためか、妨害する動きもあるようです。これは単純な科学技術の話とは異なり、圧政化の遺物のようなものでしょうか。

この話を読んで、まだまだコンピュータの使用用途を開拓する余地があるとともに、実現の妨げになっている基本的なアルゴリズムを開発することで、思いもよらぬ領域での横展開が可能になるような重要な基本技術が開発されていない、つまり発展途上の技術領域であると感じました。

また同時に、個人情報保護等の情報保護の観点からは、やはり文書は裁断処理では不十分で、焼却・溶解まできちんと行う必要があることも再認識させられました。まだ誰でも手に入れることが出来るシステムや技術ではないと思いますが、技術の進展のスピードを考えるとやはり近い将来当たり前のように裁断片を復元することが可能になるのではと思います。基本は原型が無くなるように処分すること、これが情報保護の鉄則だと思います。

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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