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世の中の出来事や意見を鵜呑みにすると、真実を捉えることができなくなります。
「あなたのTシャツはどこからきたのか」という本では、単純にTシャツの出所を探す過程でであった様々な事実を克明に記録しています。例えば、保護貿易と事由貿易の議論、さらにはその貿易政策が具体的に貧困世界に属しているという国を助けることになるのかといったことに関して、詳細に事実を追求しています。
GATTやWTOの総会などで、様々な人権団体等が激しい運動を繰り広げて、世間の注目を浴びますが、その背景にはそれらの団体が主張している単純な論理だけでは成立しない社会的背景があります。
日本のメディアでも様々なコメンテータが解説を行っていましたが、ここまで克明に社会の構造や起こっている事実に関して伝えていた人はいないと記憶しています。ここではTシャツを中心に執筆されていますが、貿易、グローバル経済、貧困国と富裕国の間の格差、新興国としての中国のありかた、さらには米国の機能しない自由貿易と保護政策、など様々な社会的なイッシューを体系だって伝えてくれるコメンテータ(TVは時間や視聴率の都合で無理でしょうから)や、大学の学外講義などがあればよいと感じました。
事実を多面的に正確に捉えることが、調査・研究では一番大事であるというお手本を読ませてもらった気がします。
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