IT業界のマーケティングを問う:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT業界のマーケティングを問う

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2006年12月10日

2006年12月11日の投稿

2006年12月12日 »

プレジデントの最新号(2007年1月1日号)の特集「おカネ、暮らし、職場の新現実」の中に、『「成果主義」上司の査定がワンランク上がるコツ、教えます』という記事がありました。「成果の大きさ」は賞与・給与に連動し、「個人の能力レベル(行動特性)」は昇進・昇格に連動し、ある部分は昇給に連携する、という考えが成果主義の基本であるという前提のもとで、成果主義の中でのすごし方に関して考えを記述しています。

この記事を読んですぐに、人材紹介の会社を経営している友人とお話をしていた時に、同じ考え方が採用でどのように動いているかという内容のお話が出ました。いくつかの人事コンサルティング企業も言及していますが、本来であれば人の採用は個人の能力レベル(コンピテンス)で行うべきであり、スキル(技術)で行うべきではないということと共に、実際の採用の現場でもあるところまではスキル(技術)や実績であっても、面接も後段になれば能力レベル(コンピテンス)を中心に面接で値踏みをしているのが現実のようです。

確かに、「成果の大きさ」、「スキル」、「実績」は明文化して共通の認識を持ちやすい部分ですが(スキルは若干異なる部分がありますが)、「個人の能力レベル(行動特性⇒コンピタンス)」は、評価しにくい部分もありつつ、企業として人財の価値そのものに当る部分でもあります。企業内での昇進・昇格などの人事評価であっても、採用であっても、やはり)、「個人の能力レベル(行動特性⇒コンピタンス)」を核に決定を行っていくことが必要なのでしょう。

その一方で問題なのは、評価する側、採用する側のスキルでもあります。得てして、明確に解る部分を判断要素にしてしまいがちであり、かつ非常に見極めの難しい「個人の能力レベル(行動特性⇒コンピタンス)」に関しては、さほど洞察するスキルがついているとはいえない現状だと思います。その結果、スキル・実績・成果などによって「個人の能力レベル(行動特性⇒コンピタンス)」を評価してしまいがちになっていると思います。

成果主義を正しく定着させるためにも、人材採用をもっと適切に行うためにも、今一度人物の評価に関して考えてみる必要性を感じました。

つるた

« 2006年12月10日

2006年12月11日の投稿

2006年12月12日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2012年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
tsuruta
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ