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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2006年10月31日

2006年11月1日の投稿

2006年11月2日 »

昨日「勝者の決断」という本を読んでいました。何名かの方が”孫子の兵法”や”三国志”さらには日本軍を含めた軍隊での指揮官・参謀のありかた、そして歴史上の人物に学ぶ指揮官の決断とアクションに関して書かれた本で、一編一編が短いので読みやすいと共に、論旨が明快な論文が掲載されています。

その中で、”いすゞモーターズ・ヨーロッパリミテッド”の矢澤元氏が書かれている「強い軍隊はボトムアップで動く」という論文の中に気になる記述がありましたのでご紹介します。

「インフォメーション(information)とインテリジェンス(intelligence)の違い」という章で、アメリカ軍の「インテリジェンス・サイクル」の定義に触れ、その後情報を使うことでの組織運営の強化に関して若干ですが記述されています。

筆者が紹介しているアメリカ軍の「インテリジェンス・サイクル」は

  1. インフォメーション(情報資料)収集を計画する
  2. インフォメーションを実際に収集する
  3. 入手したインフォメーションを処理(記録・評価・判定)してインテリジェンス(情報)にする
  4. インテリジェンスを配布(報告・通知)し使用する

という、良く考えると今では当たり前の作業を定義したものです。しかし、重要なことは日本語ではインフォメーションとインテリジェンスが両方とも「情報」という言葉で定義されていることです。本質的には素の情報である”インフォメーション”と、素の情報を蓄積・分析した結果で規則性や情報への評価を加えたものが”インテリジェンス”であって、似て非なるものです。

特に指揮官(マネジャ等の管理職)は1、4を中心に推進役になり、下士官(専門職)は2、3を実際につかさどることになります。従って、管理職はインフォメーションからインテリジェンスへ昇華される際に、恣意的なものがなく、適切な論理を伴っているかを確認するとともに、適切なインテリジェンスを全社(部隊)に伝え活用させることを責務として負います。

一昔前はデータウェアハウス、最近ではフロント処理もからんだSFAやらCRMやらで情報共有が叫ばれていますが、殆どが器と処理プロセスを問題にしています。インフォメーションをインテリジェンスに変え、企業の力とするには、組織面も含め「情報を収集」する仕組みと「情報を分析しインテリジェンスに昇華」する専門家やチーム作りが同時に必要だと思います。

(余談ですが、別の論文ではintelligenceを知性と訳していました。その方の論文はまた別の側面で同じ用語を使われているため、途中でちょっと混乱してしまいました)

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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