IT業界のマーケティングを問う:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT業界のマーケティングを問う

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2006年10月3日

2006年10月4日の投稿

2006年10月5日 »

北添さんの投稿で「コミュニケーションの大原則」が以前にありましたが、思うところがあって付け加えさせていただきます。

対人関係を如何に良好に保つかは、ビジネスでも社会生活でも非常に重要で、かつ興味のつきない話題でもあります。北添さんの提言されていた、「メールに極度に頼らない」コミュニケーションとともに、「礼儀」が重要である、という部分はまさにそのとおりだと思います。

かなり前に読んだ本で”「人たらし」のブラック心理術”というものがあります。その本の中でも、「人間関係では”細かいこと”にこそ気をつける」という記述があり、指摘されていることは「人間関係を破滅に陥らせるのは、逆説的なことながら重大な出来事”ではない”という」指摘がされています。つまり、”取っ組み合いのけんか”は人間関係の破滅の原因ではなく、”電話をすると言ってしなかった”といいたような、些細な出来事が人間関係を破滅に導くそうです。

そしてそこでの指摘としては、「挨拶」の重要性を訴えています。電子メールが発達した結果オフィスの中での挨拶も極端に減っていて、そのことへの危惧も指摘されています。つまり電子メールは、生身の人間の接触ではなく、人間関係を維持する上で重要な要素を弱めているということらしいです。

また、別のところでは、心理学の「スリーセットの理論」を紹介されています。これは、「人間は”3回”も会えばその人に合えば、印象や評価をかなり固定的にしてしまう」という理論です。電子メールで何度も繰り返しやり取りをする中で、3回お話する前に相手の印象を持ってしまうことも多いことも事実ですので、やはりできれば”会って”だめでも”電話で”、どうしようも無くても”電子メールと電話の組合せ”でということとは、対人関係を良好に保ち、かつ相手が自分に好感を持つ(悪印象を持たない)ために必要なコミュニケーションと言えるのではないでしょうか。

前述の「些細なことに気をつける」ということと「スリーセットの理論」をあわせて考えると、やはり人とのコミュニケーションは人間の社会生活の知恵で成り立っているものであり、無機的で人柄が表現しづらい電子メール主体でなく、電話、対人のコミュニケーションを大事にしていくことが重要だと思います。

文明の利器を活用することは重要ですが、人間らしさがビジネスを動かす大きな力であることも事実です。電子メールへの過度の依存は、いつか社会生活を破綻させるのでは、と思う今日この頃です。

つるた

« 2006年10月3日

2006年10月4日の投稿

2006年10月5日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2012年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
tsuruta
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ