« 2007年12月27日

2007年12月28日の投稿

2007年12月29日 »

先日、仕事でお世話になっている方から、陶器を頂きました。作者の方も著名な方らしく、とても趣きのある皿でした。しかし、陶器以上に有難かったのは、添えられていたお手紙での心配りでした。季節の挨拶、今の仕事、感謝の気持ちが綴られてあり、最後に「お願い」の一文が添えられていました。

なお、お届けに際しては十分に気をつけているのですが、なにぶん壊れやすい焼き物ですので、例年何個か破損が出てしまいます。万が一、お手元に届きましたお品が破損しておりましたら、まずは失礼の段深くお詫び申し上げますとともに、以下お願いです。破損の際は、必ずこちらまでご連絡くださいませ。運送会社さまとのご相談で、お取替え用の品が準備されておりますので、早速お届けさせていただきます。厄介なお願い大変恐縮です。ご連絡先/090-XXXX-XXXX(係り:XXX)
届け物の破損に関して、最近の考えとは、だいぶ趣きが異なると思います。最近の考えの特徴は、

1.破損するといけない(クレームが来る)ので、破損しない物を贈る。
一見、思いやりがありそうですが、運送中の破損までは責任が負えないという贈る側のロジックが優先しており、本来の贈りたい物という考えが薄められていると思います。あくまでも贈りたい物を贈り、贈りやすい物から選ぶ、ということに陥らないようにしたいと思います。破損しやすい物だからこそ、贈り物の有難さを感じる気がします。

2.破損は、運送会社の責任。
大切なのは、誰の責任かということではなく、(破損した物を)受け取った方の気持ちに対する心配りだと思います。私に届いたものは、丁寧に包装されていて、めったに破損はしそうになかったのですが、「例年何個か破損が出てしまいます」と書いてあると、それを伝える方も気が楽になります。しかも「お取替え用の品が準備されております」というのは、さらに敷居を下げる心配りだと思いました。

3.連絡のお願いはせず、連絡先も運送会社になっている。
面倒に巻き込まれたくない気持ちからか、クレームの連絡をお願いすることはめったにありません。せいぜい、運送会社等の問合せ先が書いてある程度です。お客さまが離れていくときは、黙っていなくなります。わざわざクレームを残して去っていくお客さまは、親切な方だと思います。

ことごと左様に、好意として贈り物をする際にも、心配りを加えていくことで、頂くほうの有難みは大きくなると思いますが、最近の傾向はそういう心とは反対方向に向かっているような気がします。効率ということを追求すると、思いやりの心は無くなっていくのかも知れません。日本人がもともと持っていた、おもてなしの心は大切にしていきたいと思います。

長谷部さんのブログ

tsuji2005

« 2007年12月27日

2007年12月28日の投稿

2007年12月29日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

辻 俊彦

辻 俊彦

ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
tsuji
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
最近のトラックバック
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ