« 2013年3月13日

2013年3月14日の投稿

2013年3月15日 »

昨日は、日本オラクルさん主催の「カスタマー・エクスペリエンス勉強会」に参加させていただきました。今回は何がすごいって、オラクルさん主催なのに、製品紹介が一切ないという。非常にチャレンジングな取り組みだと感じ、とても面白かったので思わず、フェースブック、ツイッターに書きまくっていました。

 
日本では、大企業を除くとまだまだマーケティングというものを理解していないところもありますよね。セールスとマーケティングの違いが分かっていないケースも見受けられるようです。
 
20130314_75526 カスタマー・エクスペリエンスとか、カタカナが多くなってしまいがちなのは、元々が英語圏でスタートした概念だからですが、日本語的には「顧客経験価値」と訳されるようです。それってなに?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、ものすごくザックリ言ってしまうと「顧客が当社または当社製品、サービスのファンになってくれ、リピートしてくれる仕組みづくり」であり、「顧客を逃がさない仕組みづくり」のことだと理解しました。
 
僕たちも、どこにでもある商品を購入するとき、あるいは類似商品を購入するときに、必ずしも価格だけで選ばない場合があります。アップルストアがそうでしょうし、高級ブランドショップもそうでしょう。価格だけなら家電量販店とか、ディスカウントショップに行けばいいかも知れませんが、それでもお客さんが集まってくる。そこに来ることで、得られる何かがある、ということですよね。
 
参加者からの質問の中に、B2C、B2Bによってカスタマー・エクスペリエンスへの取り組み、重み付けが違うのでは、という質問がありました。僕はこう考えています。
B2C、たとえばコンビニは東京だとどこにでもあって、ともすると100mくらいの間に3店舗くらいあったりします。どこのお店に入るかということは、いろいろなことが考えられますよね。100mの間とはいえ、もっとも近いお店がいいという人、最近鉄人シェフがプロデュースしたお弁当があるから、という情報を持って買いに行く人、デザートで気に入ったものがあるから、ポイントを貯めているから、Suicaだから、あるいはEdy、WAONだから、とか、さらには中で食べられるから、といろいろなことが考えられます。
 
一方でB2Bの場合、IT関連で例えると、出入りのSIerがいて、次のシステムリニューアルも当然うちに発注をもらえると思っていたら、意外なところで他のサービスに切り替えていたり。システムリニューアルだと思っていたら、前のものは捨ててクラウドに切り替えていたり。
これは、決して「クラウドだから」という理由だけではありません。今までは何をするのにもSIerに連絡をしないといけなくて、さらに動きが遅かったから面倒で切り替えた、という事例も実際にあります。もう、「うちはここ(お客さん)のお抱えだし、何でも知ってるから、困ったらうちに行って言ってくるんだよ」という慢心は、もう通じなくなってきている。そう言えるような気もします。
 
「顧客満足度調査」といったものもありますが、そういう数値だけで表現できないものもたくさんありますよね。人は感情の生き物ですし、さらに企業の場合は、相手が一人だけではない。お客さんの出方によって様子を見ているのと、そうではなく真摯に取り組んでいるのとでは、当然お客さんにも伝わるわけです。それを理解していないと、気がついたときには周りにお客さんがいなくなっている、ということも起き得るのですよね。
 
もちろん、そういう分析のためには過去の資産(ビッグデータ)の活用も必要ですし、ITのチカラを活用するほうがいいことがたくさんあります。しかし、今回の勉強会では、「それだけではない」ということを改めて学ばせていただいた次第です。
20130314_75730
あ、懇親会では、ジョエル・ロブションとのコラボのエビスビールをいただきました。ごちそうさまでした!
kumaboo

« 2013年3月13日

2013年3月14日の投稿

2013年3月15日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
tooki
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ