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ベビーカーとマナー、男女の意識差

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今朝テレビを点けると、ベビーカー利用に関する規定を作るというニュースに、ちょっとビックリ。

ベビーカー利用者のための全国共通ルールづくりへ 太田国交相(FNNニュース)

太田さんのインタビューの一部を聞いた際には、お母さんたちが困らないように、と聞こえたのですが、「ベビーカー利用者のためのガイドラインをつくり」というところに少々引っかかりました。

男女雇用機会均等法(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律)制定から四半世紀が過ぎたとはいえ、それとは関係なく、女性が一人でベビーカーを押して、子供を連れて外出、ということが多くの家庭での実態だと思います。もちろん男性でもいらっしゃいますが少数かな、と。

例えば東京では、地下鉄の多くがエレベーターが不便な場所にあり、ベビーカーで移動すると、ものすごく大回りをせざるを得ない、ということがあります。そうやって移動している女性たちは、子供がいて、ベビーカーがあって、子供に関する荷物(粉ミルク、哺乳瓶、お湯あるいは離乳食、オムツ、子供の着替え等)、さらに自分の荷物を抱えて移動しているわけで、そういう大量の荷物を持って移動しないといけない中で、さらに車内ではベビーカーをきちんと畳みなさい、と言われるのって結構酷だと思うのです。
 
利用者のためのガイドラインを作るのであれば、同時に周りの人達がどうすべきか、というガイドラインまで制定しないとフェアではないな、と。もっとも、思いやりのある人ばかりならいいですが、優先座席でさえ携帯をいじくり回している人がいる状態で、周りの人すべての善意に頼るのは無理があって。だったら、多少面倒に感じてもルールで縛るほうがいいのかな、なんて感じました。
 
かなりピンポイントな場所ですが、半蔵門線の水天宮前駅(当社も最寄りです)のIBMさん側の出口には階段しかなく、エスカレーターはもとよりエレベーターもありません。一番近いT-CATのほうに出ると道路の反対側になってしまいます。(また、初めての人だと分からない)
先日、そこの階段を上ろうと歩いていると、ベビーカーを押した女性がうろうろエレベーターを探している感じ。声をかけてみると、かれこれ15分くらい困っていた様子。初めて来たので、エレベーターの場所が分からないそうで。(近くに駅員がいるような場所でもない)
僕が子供を載せたベビーカーを抱えて、僕のバッグを女性に持っていただき、上まで上がりました。実はこの階段をこうやって知らない人のベビーカーを抱えて上がるのは三度目。その間にたくさんの人が行き来したと思うのですが、誰にも声をかけられなかったとか。(その女性も、声をかけるのが苦手な感じ)
 
なかなか意識がそっちに行かない。忙しくてそれどころではない。そうなのかも知れません。声をかけなかった人が悪気があった、なんてことはないと思います。ただ、気付かなかった、気が回らなかっただけ、だと思います。でも、結果的にそういうことなんだと思うのです。
 
どういう規定にすればいいのか明確な答えはありませんが、「もっとみんなで手伝おうよ」という風潮になるような規定ができるといいな、と思った次第です。

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