「どないかします」は「頑張ります」ではない
僕が書いた「お客さんの言いなりvsお客さんの言うことをきかない、どっち?」というブログに対して、永井さんが「お客さんの要望が、進化の源泉」というブログを書いてくださっています。僕も今朝の日本経済新聞の春秋は拝読しました。一面の春秋は、毎日読むのが楽しみなコラムです。
ここに出てくるフセラシ社のような創業時の事業と現在の事業が異なる会社は、東京で言えば大田区や墨田区にも多く存在します。大田区では部品関連、墨田区では部品などもありますし、衣料関連も多く存在しますが、創業当時に作っていたものと現在作っているものとは全く関連性がない。でも、現在作っているものには、それなりの理由がある。
当社のiPadやiPhone等のキッティングサービスも同じような成り立ちです。導入支援事業は創業当時から行なっていたのですが、iPadが出てきた頃はキッティングに関してプロフェッショナルがいない。ミスが多かったり、そもそも高い。AppleID取得代行でいくら、アプリインストールでいくら、と積算されていくキッティング業者では、台数が増えると膨大な金額になってしまう。当社では、そこを内製することでキッティングの精度を大幅に向上させ、細かいリクエストにも対応できるようにしてきました。おかげて、キッティング業者でもないのに、月次のキッティング台数は1,000台〜2,000台というご依頼をいただくようになってきました。
「なんとかします」は、何とか出来る自信を持っているから言える言葉。根拠もないのに安請け合いしてしまい、「頑張ります」の連発をすることではありませんよね。「頑張ります」と言われてしまうと「頑張らなくて良いから、ちゃんとやって」と言われかねません。自信とそれを支える裏付けがあってこそ「なんとかします」と言うことができ、本当になんとかなるのですよね。