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先週、新幹線内でお隣に座っておられる方から突然、

「お仕事中すみません。モバイラーですか?」

と質問されました。モ、モバイラーですか??と思いながら聴いてみると、これだけモバイルガジェットを持ち歩いている人は「モバイラー」なんだそうです。まあ確かに、電波が必要だったのでソフトバンクのUltraWiFiとWiMAXの両方がテーブルの上に出ていて、さらにiPhoneをMacBook Airから充電中で、手元にiPadを持っていたのですから、そう呼ばれてもしかたがないのでしょう。(笑)

様々なワークスタイルがあるので、どういう働き方が一番いいとか言うものではないように思います。各自やりやすい方法や手段がありますし、また自分がそうしたくても制約条件でそういうわけにはいかない場合もありますよね。経理や財務の方が、会社の貸借対照表を持ち歩いて仕事をするわけにもいかないでしょうし、社内がお客さんというような業務(情報システム部門や総務などで、そうなっている会社もありますね)なのに、勝手に外に出ていってしまうわけにはいきません。

中には、外に出かけて仕事をしている人を羨ましがる人もいるそうですが、それも本質的ではないですよね。当社のお客様の中に、営業担当は全員オフィスレスになっていて、毎日直行直帰で月に何度か決められた定例会だけ集まる、という会社があります。ここの皆さんは、思いっきりノマドワーキングですし、いろいろなガジェットを使いこなすモバイラーだと言えるでしょう。しかし、ご本人たちの意見を伺うと、オフィスがないというのはしんどいこともある、と仰有っていました。どんなお仕事にも、これがベスト、というものはなかなかないんでしょうね。

僕自身も、いつも今のワークスタイルがベストだとは考えていません。まだまだ進化するかも知れませんし、逆にもっとオフィスで仕事をするほうがいいこともあるかも知れません。

その方とはその後もいろいろな話で盛り上がりましたが、ちょっとビックリしたご質問にいろいろと考えるところもありました。

kumaboo

20120618_63516 時間管理術とか、効率良く何かをする、といった書籍は、今でも売れ筋であるようですね。僕自身も、時間に関しては意識していないと、ついつい無駄な使い方をしてしまうので、過去にそういった書籍を何冊も購入しました。時間をどこで無駄に使うか、は人によって違うところだとは思いますが、効率良く使うには、移動時間の使い方から考えるのがよいのではないか、と考えています。

例えば通勤時間。東京の都心に勤務している場合、片道45分以上という方が多いのではないでしょうか。1時間以上の方も少なくないと思います。往復で90分から120分。あるいはそれ以上。この間に何をしているでしょうか。音楽を聞いている、ゲームをしているといった方もいらっしゃるでしょうし、新聞を小さく折りたたんで読んでいる方もいれば、小説を読んでいるという方もいらっしゃるでしょう。あるいは、資格試験の勉強をしているという方もいらっしゃるかも。

移動中に何をするかは各自の裁量ですので、そこで差がつくという考え方もあると思います。僕はスマートフォンで新聞を読むか、資料を確認していることが多いです。スペースがあればiPadのほうが大きくて読みやすいのと、注釈を入れるとか、あとで修正したいところにチェックしておくといったことができるので、そのようにしています。

「通勤電車でiPadを取り出すなんて無理」

そう考えるところは、僕も同意です。僕は2001年まで川崎市に住んでおり、田園都市線〜半蔵門線で通っていたので、殺人的な混雑は十分認識しています。なので、早く出るんです。8時頃の電車が混むのなら7時半、あるいは7時に出ることで同じ通勤時間を有効に使えます。オフィスにも早く着くので、一日の準備をしておくことができます。一時間早く着くだけで、始業時間ギリギリに駆け込んでくる人がPCを立ち上げている頃には、一人でできる仕事の半分くらい終わっていることが何度もありました。

時間が足りない、と思っている方は、まずは片道の使い方から考えてみてはいかがでしょうか。何か変えないことには、何も良くなりませんから。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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