永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2011年9月4日

2011年9月5日の投稿

2011年9月6日 »

藤巻幸夫さんが、『「これといった好きな仕事が見つからない」だと? ふざけるな!』という記事で、以下のようなやり取りをされています。

---(以下、引用)---

【質問1】派遣の仕事でいろいろな会社で働いてきましたが、これといった好きな仕事が見つかりません。今の仕事が嫌いなわけではありませんが、やりたい仕事ではないせいか意欲があまり湧いてこないのです。本当に好きなことを仕事にしていらっしゃる藤巻さんにぜひこの悩みを聞いてもらいたかったです。

 

【藤巻幸夫さんの回答】「やりたい仕事が見つからない私はどうすればいい?」だって?
あえて「ふざけんな、バカヤロー」と言ってやりたい。だいたい、やりたい仕事なんてそんな簡単に見つかるもんじゃない。人生なんて、毎日「不条理」と「矛盾」の嵐だよ。

---(以上、引用)---

藤巻さんは2歳年上で私もほぼ同年代ですが、「やりたい仕事なんてそんな簡単に見つかるもんじゃない」というのは、同感です。

私の場合も、20代の頃は、次々と来る仕事をただ必死に返すだけ。

30代になり、色々と主体的に考えて出来るようになりました。しかし自分の所属していたグループはなかなか売れる製品が生み出せません。「これこそ、売れる」とみんなで考えて、自分が企画担当者として出した製品も、ふたを開けてみた瞬間にバブルが弾けて予想の1/100しか売れませんでした。

結局、2年間プリセールスとして全国を売り歩いた末、多くのお客様で大規模プロジェクトでご採用いただき、製品は軌道に乗りました。

しかしその製品も、全社のグローバル戦略の中で製品ポジショニングの判断が行われ、開発中止が決定。

藤巻さんのお話しを読んで、改めて自分のことをふりかえると、確かに「不条理」と「矛盾」の連続ですね。

しかしそのような中で無我夢中にやってきて、確かに学んだことも多かったですし、それらは40代を迎えて大きな財産になっています。

 

もしかしたら傍目には、今の私は好きな仕事を好きなように楽しくやっているように見えるかもしれません。

しかし、20代・30代の時に「不条理」や「矛盾」と向き合った経験をしていなかったり、あるいはそのような状況に「意欲が湧かない」といって手を抜いていたら、多分、今のような形で仕事は出来ていなかったと思います。

なぜなら今でも、より大きな「不条理」と「矛盾」の繰り返しですし、心が折れそうになることなど、日常茶飯事です。

恐らく、そもそも仕事というのは「不条理」と「矛盾」の繰り返しで、藤巻さんがおっしゃっているように、そんな状況で頑張った時にご褒美として、仕事でいい出会いや喜びにめぐり合うことがたまにある、ということなのでしょう。そしてそのご褒美は、本当にありがたいものです。

ですので、もし現在の「不条理」や「矛盾」から逃げていたとしたら、その後にもらえるかもしれない頑張ったご褒美を得ることもないでしょうし、その後やってくるであろうもっと大きな「不条理」や「矛盾」に向き合うこともできないのではないか、と思います。


 

 

nagai

« 2011年9月4日

2011年9月5日の投稿

2011年9月6日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ