永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2011年7月26日

2011年7月27日の投稿

2011年7月28日 »

日経メディカルオンラインが、英国医師会(BMA)が公開した「医師と医学生のためのソーシャルメディア利用の手引き」を紹介しています。

英国医師会が医師と医学生のためのソーシャルメディア利用の手引きを発表
医師は患者からの「友達リクエスト」の承認は控えるべき

英国医師会(BMA)は、「ソーシャルメディアの利用は、医師や医学生に様々な利益をもたらしているが、一方で、守秘義務違反、名誉毀損罪に問われるリスクや、医学生としての立場や医師としての職を失う危険性もはらんでいる」としています。

具体的には、下記のような内容です。(詳しくは記事をご参照下さい。要ユーザー登録です)

---(以下、項目のみ抜粋)--

#1 ソーシャルメディアは個人の公的な面と私的な面の境界を曖昧にする

#2 医師と医学生はプライバシー設定を保守的にすべきだが、それでもすべての情報が保護されるわけではない

#3 医師と医学生は、ウェブ上でも、患者の秘密を漏らしてはならないという倫理的、法的義務を負っている

#4 特定の患者または同僚に関する個人的な、または名誉を傷つけるコメントをフォーラムなどで公開してはならない

#5 医師や医学生はウェブ上でも利益相反開示の義務を負う

#6 医師と医学生は、Facebookなどにおいて現在の患者または過去の患者から「友達リクエスト」がきても、承認は控えるべき

#7 ウェブの中で自分がどのような印象を相手に与えるかを意識し、それが自分の立場に与える影響を推定しなければならない

--(以上、抜粋)---

ソーシャルメディアで様々な立場にある人達がまったく対等にコミュニケーションすることは素晴らしいことだと思います。

一方で確かに、公の立場と個人の立場というのもある訳で。

ソーシャルメディア上で、「公」と「個人」を、どのように捉えるべきかを考える上で、参考になると思います。取引先との関係、教師と生徒の関係、等、様々な分野でも応用が利きそうですね。

ちなみに、当ブログでも何回か紹介していますが、IBMもIBM社員がソーシャルメディアを活用する際のガイドライン「IBM ソーシャル・コンピューティングのガイドライン」を設定しており、一般公開しております。

英国医師会の手引きのうち、#1/#2/#3/#4/#5/#7の部分はIBMのソーシャル・コンピューティングのガイドラインでも書かれています。しかしIBMのガイドラインでは、「友達リクエストは承認を控えるべき」というような強制力までは持たせていません。このあたりは、一見緩く規定しているように見えるかもしれません。

実は、IBMではこれとは別に、ビジネス・コンダクト・ガイドライン(BCG)という社員行動規定があります。これも一般公開しています。→リンク

IBM社員は、毎年このBCGの内容を確認した上で、遵守する旨の同意をすることを求められています。

つまり、IBMがソーシャル・コンピューティング・ガイドラインは、このBCGを社員が遵守することを前提にした上で、規定されている訳ですね。BCGの上に、ソーシャル・コンピューティング・ガイドラインがある、とも言えますね。

 

nagai

« 2011年7月26日

2011年7月27日の投稿

2011年7月28日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ