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マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2008年9月5日

2008年9月12日の投稿

2008年9月18日 »

私は常々、世の中のほとんどの問題はコミュニケーションがうまく行かないことに起因しているように感じています。

コミュニケーションを通じて自分の考えが相手に正しく伝わったり、逆に相手の考えが正しく分かったりすると、多くの問題は解決できるように思います。

ビジネスでも、プライベートな友人関係でも、家庭でも、これは共通です。

日本人同士でもトラブルが起こるのですから、文化的背景が異なる日本人と欧米人の間で起こるコミュニケーションによるトラブルは結構深刻なものがあります。

 

私は外資系企業に二十数年前に入ってから、常に仕事で欧米人とコミュニケーションしてきました。

その経験で、ビジネスで議論を進める際に、日本と欧米の違いについて感じてきたことを書きたいと思います。

 

一般に欧米の人達は、普段はとってもフレンドリーで気さくです。

しかし議論の場になると、まるで人が変わったように、対立した議論を徹底的に行います。

なぜ、彼らは対立する議論を好んで行うのでしょうか?

それは、弁証法的な考え方がベースにあるからです。

弁証法とは、正反対の意見を含めて議論し尽くすことで、新しい価値を生んでいくプロセスです。

よく「正・反・合」で例えられる通り、「正の意見」に「反の意見」をぶつけて、両者を「合せて」新しい価値を生み出します。

つまり、弁証法的な議論で、意見を対立させてぶつけあい、そこから生まれる違いから解決策を見つけるスタイルで進めるのが欧米型の議論です。


 

コンセンサスを重視する日本人からすると、このスタイルにはなかなかついて行けません。

一般的に日本人同士の議論は、対立は避け、お互いの立場を理解しようとし、コンセンサスを生みだすことで議論を進めます。

1500年近く前に「和をもって尊しとなす」と言われた考え方は、日本人の身に染みているのでしょう。

その違いを端的に表すのが、対立意見に対する態度です。

欧米の場合、対立意見は基本的によきことです。

従って、自分の論理で欠けた部分を指摘されると、"good question"と答え、その部分がまだ定まっていないことを受け入れ、相手の論理が正しいと判断すると組み入れます。

日本の場合、コンセンサスを生むことが議論の目的なので、極端な言い方をすると対立意見は基本的に歓迎されません。

従って対立意見が来たら、真っ向からそれを否定したり、無視したり、「空気読め」「もしかして、KY?」と言ったり、と、いろいろな反応をします。

 

この両者、一概にどちらが正しいという訳ではありません。

ただ、議論を収束するスタイルが違うだけです。

しかし、欧米系の議論をする場に、日本的な議論スタイルを持ち込むと、結構トラブルが発生します。

同様に、日本人中心の議論の場に、欧米人が加わって欧米系の議論を持ち込むと、勝手が違うので、欧米人はとてもジレンマとストレスを感じているようです。

最近、ある外国人に言われた次の言葉が、このことを端的に語っています。

「一体全体、お互いに意見を対立しあわずに、日本人はどのように議論を進めて結論を出しているんだ?」

ただ最近、欧米人の間でも、日本人的な議論スタイルを行う人もチラホラ出てきたような気がします。日本型議論を行う必要に迫られた人達が、日本のスタイルを学んだ結果なのかもしれません。

 

いずれにしても、欧米系議論をする必要に迫られたら、まずは対立する意見に対して「good question」といったん受けた上で答えることから始めたいところです。

nagai

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永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

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