永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2008年2月8日

2008年2月10日の投稿

2008年2月12日 »

先日、熱海にある戸田幸四郎絵本美術館に行ってきました。

ここには絵本作家である戸田幸四郎による絵本の原画が多数展示されています。

小さな美術館ですが、戸田幸四郎の素朴かつシンプルで力強い画と、生き物と生き物の共生を願う物語は訴求力があります。充実した時間でした。

太宰治が1940年に書いた作品「走れメロス」の絵本もあり、ビデオで戸田幸四郎画による40分程度の朗読ビデオも上映されていました。

「走れメロス」に接するのは中学生以来なので、三十数年ぶりです。

中学生の頃に読んだ印象では、「人間の素晴らしいさを賛美した勧善懲悪の物語」という記憶が残っていました。

その一方で、太宰治は「人間失格」等で、人間のどうしようもできない弱い部分を描いてもいます。

この二つが、中学生の頃の私には、どうしても結びつきませんでした。

今回、改めて「走れメロス」に接して、極めて正義感が強い人物が併せて持っている弱い部分がもたげてくる過程と、その弱さを克服するプロセスが、丁寧に描かれていることが分かりました。

人間の弱い部分の描写力は、まさに太宰治の真骨頂ですね。

私が中学生の頃は、恐らくこの部分がなかなか理解できなかったのではないかと思います。

両作品が、実は深い部分で結びついていることがよく分かりました。

太宰治らしい最後のオチも、改めて気付きました。

ちなみに、Wikipediaによると、「走れメロス」のネタ元は熱海の旅館に逗留していた太宰治と友人の檀一雄との間であった一件だったようです。詳しくはこちら

また、既に著作権が切れている「走れメロス」は、全文青空文庫で読むことができます。⇒こちら

nagai

« 2008年2月8日

2008年2月10日の投稿

2008年2月12日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ