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マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2007年12月28日

2007年12月29日の投稿

2007年12月30日 »

今年の9月1日、浜離宮朝日ホールで合唱団の演奏会を行ったのですが、この演奏会のCDが完成しました。

マスターCDは、浜離宮朝日ホールでの録音を元に私のPCで作成しました。簡単な作業でしたが、これでも市販の音楽CDと品質の違いが分からないレベルのものが出来ました。

CD本体は、印刷会社の方にお願いして、イラストレータで版下を作成いただき、JASRACの利用許諾も取得し、インレイや8ページの冊子・帯も作成し、CDレーベルも印刷し、キャラメル包装を行いました。

この結果、いわゆる手作りのCDとは全く違うレベルの仕上がりになりました。価格が付いていない以外は市販音楽CDと同等の品質です。下記に画像があります。

CD表の写真

CD裏の写真

このような本格的なものですが、費用は驚くほど安く出来ました。

全費用をこの写真に出ている数十人の団員で均等負担して、一枚当り2,000円程度の料金、と言えば、お分かりになるのではないでしょうか? 通常、国内で作るよりも1/3程度のコストです。

ポイントは、版下等のデザインを全て日本で行い、実際の印刷やCDプレスは台湾の業者に委託し、日本の印刷会社の方に全体のコントロールをお願いしたことです。データや版下・ゲラ等は全てネットでやり取りしました。

恐らく、10年前だったら、この程度のコストで本格的な音楽CDはとても作ることは出来なかったのではないでしょうか?

個人でも、フラット化した世界を享受できる時代であることを実感した次第です。

一方、今まで国内業者間での競争だった印刷業界も、競争のフィールドがグローバルにフラット化してきた、ということでもあります。(IT業界でも同様ですが)

この業界でビジネスをなさっている立場からすると大変な時代ですが、一方で、例えば今までCDをこのように作るを考えもしなかった私のような人達もお客になる訳で、見方を変えれば、考え方次第で面白い時代になってきたと言えるのではないでしょうか。

nagai

12月28日の日刊工業新聞で「広報部長が選ぶ2007わが社の三大ニュース」という記事が掲載されています。

主要企業において、社外にメッセージを発信する責任者である広報部長が、自社の三大ニュースを選ぶ、という企画です。

企業にとって、数多いニュースの中から3つに絞って選ぶのも大変ですが、見方を変えれば、それぞれの企業が、今年一年間何を行ってきて、どの達成指標を重視しているかを理解する目安でもあります。

ということで、この3大ニュースの中から「グローバル化」に関するものだけを拾ってみました。但し、「世界初」「世界最大・最小」等の項目は、本質は製品やサービスに関するものなので、除外しました。

このエントリーの最後にリストを掲載しますが、改めて眺めると、既にグローバル化が進展していて国際的にも競争力がある自動車業界以外でも、様々な業界がグローバル化が進展していることが分かります。

特に目立つのは、海外に自社で工場建設等の投資をする傾向が強い自動車業界に対して、それ以外の業界ではグローバルな提携・協業が多い点です。

一方で、この記事でニュースを寄せた企業のうち、グローバル化に関するニュースを3項目中を最低1つでも挙げた企業は全体37社中14社で、4割以下でした。

日本企業の本格的なグローバル展開はまだまだこれから、ということなのかもしれません。

以下、記事から掲載順にグローバル化関連を引用します。

■日立製作所
・鉄道発祥の国、英国に笠戸事業所で製作したCTRL向けA-trainアルミ車両が上陸

■東芝
・カザフスタンでの提携やウラン鉱山プロジェクトなど原子力事業強化に布石

■富士通
・海外で企業の合併・買収(M&A)加速

■日本IBM
・創立70周年を機に国単位での地域統括会社に移行
・グローバル拠点を活用したサービス事業が拡大

■三井住友銀行
・国内外で拡大を図った提携戦略(セントラル・ファイナンス、OMCカード、韓国国民銀行、ベトナム輸出入銀行など)

■日本ガイシ
・メキシコにセラミックス事業の新生産拠点の設立を決定

■キリンホールディングス
・豪州ナンバー1の乳製品・果汁飲料会社ナショナル・フーズの全株式取得

■ライオン
・米ブリストル・マイヤーズスクイプ社からの解熱鎮痛剤「バファリン」の日本・アジア・オセアニア地域での商標権を獲得
・環境対応の界面活性剤を世界に拡販すべく製造販売子会社をマレーシアに設立

■JTB
・北京に中国事業統括会社を設立
・北欧の大手旅行会社「ツムラーレ・コーポレーション」を買収

■トヨタ自動車
・中国・天津第三工場、ロシア工場など海外工場が稼動

■日産自動車
・インド、モロッコなど新興市場での事業拡大を発表

■三菱重工
・US-APWR(改良型加圧水型軽水炉)原子力発電設備2基、米国テキサス電力が採用決定

■コマツ
・茨城、金沢、インドの国内外工場が稼動、ロシア工場建設を決定

■森ビル
・中国・上海市の地上101階建て超高層複合ビルプロジェクト「上海環球金融中心」が上棟

 

以上です。

nagai

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オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

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