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マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

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この時期になると、一昔前は雑誌でよく心霊写真特集等をやっていましたね。私もよく怖がりながら見ていました。

その後、私は写真を始めて10万枚近い数の写真を撮影してきていますが、自分が撮影した写真で「これぞ正真正銘の心霊写真!」と思える写真は、今まで一回も撮れたことがありません。

子供の頃、心霊写真と思っていたものの多くは、実は写真の技術面でほとんど説明できるものでした。

世の中の心霊写真の中には、もしかしたら意図的に作られるものもあるかもしれません。実際に意図的に心霊写真を作るためには、昔なら多重露光や二重焼き等、写真の知識が必要でしたが、デジタルの時代になって、今ややろうと思えば何でも出来てしまいます。

したがって、ここでは意図的なケースは割愛させていただき、意図せずにあたかも心霊写真のように写ってしまうのは何故かを考えてみたいと思います。

原因を大きく分けると、次のように分類されるのではないでしょうか?

■1:石や壁、草むら、水の流れ等の中に偶然出来た人間に似たパターンを、心霊的なものと解釈してしまうケース
⇒小学校の修学旅行で日光の華厳の滝を撮影した際、滝の至る所に人間の顔みたいなものが写っていてクラス全体で騒然となりましたが、今考えてみると、水流を人の顔に見立てていただけでした

■2:レンズのゴーストによるもの
⇒光源に対してゴーストの位置は画面中心に点対称の位置に出来るので判別できます

■3:カメラのストラップ等がレンズの前にかかってしまったもの
⇒ストラップが前ボケになるので分かります。特にストロボを使ったりするとストラップが真っ白に飛んでボヤけて写るので、エクトプラズムっぽく写ります

■4:窓ガラスを通じて撮影した際に、その窓に人間の姿が反射して映ってしまったもの
⇒「スイッチを消しているテレビに、人の顔が写っている!!」というケースですが、「被写体とカメラの間に窓ガラスがあって、ガラス上に反射した人の顔が写っている」と想定して改めて眺めると、分かったりします

■5:カメラの蓋を開けたり、フィルムのパトローネに隙間が出来てて、フィルムが感光してしまった場合
⇒全体的に画面の上や下からオレンジ色っぽい光が被っている場合は、このケースです

■6:あるはずの人の手がなかったりするケース
⇒例えば、手をブンブン大振りしている状態で1/10秒程度のシャッターで撮影すると、手がゆがみ、かつあたかも肘の先が消えてしまったように写ります

■7:集合写真で、ある筈のない手が誰かの方に置かれたように写っていたりするケース
⇒色々なケースが考えられますが、誰かの後ろにいて写っていない人の手だったりすることもあります

■8:フィルム送り不良による多重露光
⇒次のコマの人の顔が風景に二重写しになったりします

■9:レンズの至近距離にある雨等がストロボで光り、ぼけて大きく丸く光る光球が写るケース
⇒人魂のように写ります

いわゆる「心霊写真」の多くの原因は、「ブレ」「ボケ」「スローシャッター」「ガラス面の反射」「ゴースト」「不用意な感光」「ストロボの光が至近距離のものに当りボケたもの」と言ったところにあるのではないでしょうか?

他に、意図的に人間の手や顔を写真に貼り付けたりして人為的に作成することも可能です。

もちろん、全く未知の現象で、霊的なモノが写る可能性もゼロではありませんし、そのような現象が起こった場合は頭から否定せず、しかるべき調査するのが科学的態度であると思います。

しかしながら、心霊写真のほとんどは写真の技術上の問題として説明できるものがほとんどであるような気がします。

いずれにしてもそこにあるのは物理的現象である感光作用を起こして記録された写真である訳で、それを心霊写真と思うかどうかは、結局は人の心が起こしている現象なのではないか、と思います。

nagai

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永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

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