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2007年6月1日 » |
吉田さんが「社内報が伝えるIBMのDNA」というエントリーを書かれています。
これは、同僚として、私も書かざるを得ませんね。(笑)
2011年、IBMは100周年を迎えます。
「え、IBMって、そんなに古い会社だったの?」と、意外に思われる方も多いかもしれません。
先日のエントリーでも書いたように、現在のIBMの企業文化の基盤は、トーマス・ワトソン・シニアにより1920年代から1950年代を通じて創られ、今に引き継がれています。
当然のことながら、1920年代と今とでは、IBMの商品は全く異なっています。
しかしながら、お客様にとってのIBMの価値は、お客様のビジネス課題の解決であり、この点は1世紀近く経っても変わっていません。
実際、1920年代の統計機械も、現代のハードウェア、ソフトウェア、サービス等の商品やサービスも、その価値を実現するための手段です。
言い換えると、お客様のビジネス課題を解決するためにこれらを組み合わせ、統合し、お客様のイノベーションを実現することが、IBMの価値です。
このIBMの価値を1世紀近く維持できたのは、価値観を全社員で共有してきた企業文化があってこそ、だと思います。
この価値観を共有する企業文化のおかげで、市場が激変し続けた100年間を通じて商品構成がダイナミックに変わっても、IBMは企業として存続できました。
この企業文化を維持するために、トーマス・ワトソン・シニアは繰り返しIBMの価値を従業員に語りました。これは現在のIBMの経営陣も非常に注力している点です。
吉田さんがブログに書いてくださったおかげで、会社の机の上に置いていた社内報を改めて読み直しましたが、ここにはIBMの価値や企業文化のエッセンスが凝縮されています。
ある意味、日本IBM社員にとっては永久保存版かもしれません。(笑)
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