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2007年5月26日 » |
地球温暖化がますます注目される中で、昨日(5/24)、安倍晋三首相は第13回国際交流会議の演説で温暖化ガス削減に向けて、「美しい星50」と題した総合戦略を発表しました。
「世界全体の排出量を現状から2050年までに半減する」との長期目標を明示し、「京都議定書」に代わる国際枠組みへの米国や中国、インドなど主要排出国の参加も提唱しました。
これに併せて、直近の話として、「一人一日一キログラム」の排出削減に向けた国民運動も提案されています。
日本の政治家が、世界に向けてこのようなリーダーシップを示すのは、今までに記憶がありません。
この背景にあるのは、日本がダントツの競争力を持つ省エネ技術ですね。
一方で、この発表に併せて非常にタイミングよく書かれた田原総一朗さんの記事『日米が環境サミットで狙う「勢力地図」逆転の秘策』を読むと、環境問題もまたビジネスや政治の大きな駆け引き材料であることが分かります。
世界中で大きな盛り上がりを見せている環境問題で、日本がグローバルの中で大きな貢献をするのは素晴らしいことであると思います。
しかし、田原総一郎さんも指摘されているように、環境問題とは言っても、きれいごとだけではありません。
政治的にしたたかな国の中で日本がリーダーシップを取るためには、政・官・産がお互いにさらに人的交流も含めた連携を強めていく必要がありそうです。
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