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「マーケティング感覚を磨きたい」という方は多いのではないでしょうか?
万人向きではないかもしれませんが、私自身実践している方法を紹介します。
それは自分が管理するホームページを持つ方法です。個人向け・ビジネス向け、いずれでもOKです。
HPを作る目的は色々ありますが、共通しているのは、あるメッセージをある特定の人に届けることだと思います。
私の場合、個人で3種類のホームページを管理しています。
まず、写真のホームページです。これは写真に興味がある人向けに、「透明感・空気感」をテーマにした私の写真作品と、「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファー」という私のコンセプトをお伝えするためのものです。
また、このブログはITmediaの読者の方々向けに、マーケティングやグローバライゼション、ビジネス・スキル、写真、ライフワーク等、主にビジネス面を中心に私の考えをお伝えしています。
この他に、合唱団のホームページも管理しています。これは、ウチの合唱団に入団を希望する人の勧誘と、団員向けに練習場所等の情報発信を行うことが目的です。(一目で分ってしまいますが、実はデザインは写真のホームページを踏襲しています)
これらからもお分かりの通り、それぞれに目的と対象とする人達があり、その対象に対するメッセージも決まっていて、それらをコンテンツにまとめて情報発信しています。そのコンテンツも相手に併せて適宜見直しています。
考えてみると、このプロセスはマーケティング・プロセスそのものですね。従って、このプロセスを行うことで、マーケティングの実践ができます。
これは学生の方でも実践可能です。
しかし、実はこれだけでは不十分なのです。
理由は実践の結果をフィードバックとして活かしていないからです。
従って、フィードバックを得る仕組みを組み込む必要があります。
一つの方法は、コメントを入れられるようにすることです。これにより、アクセスした人達の感想などを得ることが出来ます。
しかし問題は、感想を送ってくる人は100人に1人程度で、他の人の意見は分からないことです。
もう一つの方法は、アクセスログを付けることです。仮説に基いてコンテンツを作り、そのコンテンツに対するアクセス状況をこまめにトラッキングすることで、自分の仮説が正しかったかをリアルタイムに検証できます。
特にブログの場合は、フィードの仕組みにより、投稿して1-2時間程度のアクセス状況でどの程度コンテンツが受け入れられているかが分かります。はてぶ等と組み合わせると、さらに相手の感想も得ることができます。
ちなみに、私のブログのはてぶのコメントはこちらでご覧になれます。
まさにマーケティングの基本である仮説検証を非常にきめ細かくできる、ということですね。
但し、注意点が一つあります。
漫然とコンテンツを作ってアクセス状況のチェックをするだけでは全く意味がない、ということです。
コンテンツを作る際に、「このコンテンツであればこのような反応が期待できる」という仮説を常に立てるようにし、その上でアクセス状況をチェックする必要があります。この経験を積み重ねていくと、マーケティング感覚が磨かれていきます。
最近は、アクセス・カウンター・サービスも無償で付けられますし、ソーシャル・ブックマークも多くの方々が使い始めているので、仮説検証のツールとしては非常に役立ちます。是非活用したいものです。
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