永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2006年12月7日

2006年12月8日の投稿

2006年12月9日 »

先日、某所で行われたワイン会に参加しました。ブルゴーニュのものがメインでしたが、出された料理とのマッチングも十分に考慮されたもので、至福のひとときでした。

この時に、あるドメーヌ(フランス語で、「ブドウ畑を所有し自ら栽培・醸造・瓶詰めする生産者」のこと)の話が紹介されていました。

ここのご主人の信念は、「ぶどうの持っているポテンシャルをいかに上げるかが最も大切で、そのポテンシャル以上のものはワインに表現できない。だから、畑での作業をとても重視している、それも自ら自分達の手でやることがとても大切だと思っている」というものです。

実際、役所への報告書類を作成している奥様を見て、

「ペーパーワークをしているくらいだったら、早く畑へ出よう。書類からは何も価値は生まれないよ。畑しか価値を生まないんだから」

とおっしゃっているそうです。

これは、企業で働く我々にも気付きを与えてくれる言葉ですね。

企業の場合の価値は、お客様にどのような価値を提供できるか、に尽きます。

極端な話をすると、会計事務所や税理士のような場合は、ペーパーワークは重要なのではないでしょうか?また、コンサルティングの場合、お客様の現場と自分自身の経験を通じて得られた暗黙知を、いかに形式知に落とすかがカギで、この場合もペーパーワークを行う段階は重要です。

従って、この話は、全てのペーパーワークは否定すべき、と捉えるべきではないと思います。

この話は、自分がお客様に提供している価値が何なのかを常に意識し、本来その価値を生んでいる仕事と、その仕事から派生的に生まれている作業を分けて考えるべきである、ということを、我々に教えてくれているのだと思います。

ドメーヌの場合は畑から生まれるぶどう、知的プロフェッショナルの場合は経験を通じて得られた暗黙知がそれに該当するのでしょう。

nagai

« 2006年12月7日

2006年12月8日の投稿

2006年12月9日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ