« 2012年5月20日

2012年5月27日の投稿

2012年6月6日 »

 日経ビジネスの『「虚栄心を買う」キャバクラシステムの限界』という記事が面白かった。実は最初キャバクラという言葉を含んだタイトルから、「確かにソーシャルゲームには女の子の出てくるゲームが多くて、中にはなぜか戦国武将が皆性転換して女性になっているやつなんかもあるからなぁ」なんて勝手にそっち系の話に振るのかと思っていたが、読んだらまったく違っていて自分の不明を恥じた。
 この記事では、ソーシャルゲームで大金を使ってしまう心理は、キャバクラなどの「女性がいる飲食店」でお金を使う心理と同じではないかという仮説を述べており、例として以下のようにシーンを描いている。

 大金をパーッと使って、羽振りのいいところを見せると、店の女性たちからちやほやされる。いつも一緒に連れて行く友人たちからも、「○○さん、御馳走様でした!」「また連れてってくださいね!」と、心地よい言葉を浴びることができる。かくして、お金を使い続けるかぎり、いい気持ちになれる、という状況にはまっていく。

 なんとなく判るし、実際に自分もそういう心理状況になりかけたこともある。この仮説はあたっているように思う。

 そして実際に昔に比べてこうした「認知欲求」に飢えている人が増えている気がするのだ。日本では、一昔前よりも価値観が多様化していろいろな考え方が許されるようになったのに、むしろ逆に「認められたい」と思う人が増えているということは、コミュニティやコミュニケーションがむしろ同質化・均質化しているのではないか。
 昔に比べていろんな人が入り乱れる集まりが減って同じような層で群れるようになったり、あるいはそういった組織での運営手法も洗練化されてきて個人の力でなんとか強引に動かしていくシーンが減っていて「認知される」機会が昔より少なくなっているのではないか。また、もしかすると若い年代の場合「差をつけにくくする(差を目立たせなくする)」という、教育現場でのちょっと間違ってしまった方針なども影響しているかなlとうがってみたり。
 だとすると、こうした根本的なところが解決できないと、単に今たまたまそのはけ口になっているソーシャルゲームを規制しても、いずれはまた別のところへ歪みがでるだろう。そしてもし、こうした認知欲求を満たすサービスを適正に提供できれば、そこが次の成長産業になるのかもなぁと・・・

 なんて休日に女の子の出てくるソーシャルゲームをやりつつ、いろいろな事が頭をよぎる。

yoi

« 2012年5月20日

2012年5月27日の投稿

2012年6月6日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

詳しいプロフィール

カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
knowledge
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ