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2010年5月29日 » |
東葛人さんがちょっと面白いコラムを書いていた。
ガートナーの調査結果でCIOが注目しているキーワードに関する話なのだが、世界のCIOの注目がBIからWeb2.0へ移ったという話。Web2.0やEnterprise2.0は主に企業が売り上げを追う局面で登場するから、IT投資にかかわるCIOの意識が、コスト削減を主目的とする統制局面から、売り上げ拡大を目指す“いけいけ”局面に変わったのではないかとことを述べておられた。
東葛人さんは、売り上げ拡大のための情報活用を考える際に過去の基幹系システムのデータをいくらコネクリ回しても未来の売り上げにつなげることは難しい。だから“いけいけ”局面では、消費者の生の声や現場の従業員の意見をシステムに吸い上げるWeb2.0あるいはEnterprise2.0への関心が急速に高まるとも書かれている。ここまでは納得だ。
だがしかしBIへの注目が低下した理由は局面が変わっただけでは無いのではないか。実はリクルートのキーマンズネットに「BI導入企業の半数は結果に不満」という調査結果がある。導入したものの半数の人はBIは期待はずれだったと答えている。
効果が出なかった理由も、この調査結果にヒントがある。「分析を行うノウハウ・能力を持った人材がいない」、「データを経営や事業に活かしきれない」、「分析結果や指標をどう経営や事業に活用すればいいかわからない」という課題が寄せられているのだが、「人材がいない」というのは理由としてはちょっとおかしくて、今の企業でタスクが明確でROIが得られる業務であれば人がアサインされないわけはない。
ようはBIを魔法の杖か何かのように期待して安易に導入した企業が多かったことを示してるのではないか。「データを分析してどんな結果を得たいか」「経営や事業面で既に得ている仮説は何で、それを検証するためにはどのような分析が必要か」といった事をあらかじめ考えてからBIツールを導入していればこんな事にはならなかっただろう。
膨大なデータとツールだけを用意して「さあここから自由にマイニングしろ」といわれても何も出てこない。せめて「売れる商品どおしの組み合わせを調べたい」「当社にとっての優良顧客像を明確にする」「エリア別に顧客の特徴を知りたい」等の目的やターゲットを明確にしないと駄目だ。
売るサイドとしてもこうした事に配慮せずにBIツールを売り込めば、今後もBIはIT業界での最近の期待はずれバズワードNo1でい続けるだろう。
そしてこれって前にナレッジマネジメントの導入の際のポイントとして。
いきなり「全社情報共有」や「ナレッジマネジメント」をお題目にして始めるのではなく、まずは社内で起きている問題や課題を把握し情報共有によって何を解 決したいかを明確にするプロセスを経るべきだ
と書いたのと全く同じだ。
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