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今日はEIP型グループウェアベンダーのドリーム・アーツが主催しているユーザ会に参加している。以前に「グループウェアの次の呼び名」という記事でも書いたようにドリーム・アーツのINSUITEという製品は、今Notesのマイグレーションの際の有力な選択肢となる製品だ。導入ユーザが400を超えたと言うことで、ついに導入ユーザを集めて第一回のユーザ会を開催することになったそうだ。
山本社長の挨拶の後、九州電力情報システム部の渡邊副長より九州電力でINSUITEを使って水平&垂直ポータルを構築した事例が紹介された。
九州電力では過去の資産活用のためにWindowsXP上でWindow95を仮想マシンとして動かしてそこでNotesを稼働させてメールや掲示板と行ったグループウェア機能を提供していたが、Officeスイート等はXP上で利用していたため煩雑に2つの画面を切替る必要が生じ不満がたまってきていた。またNotesの欠点である情報の蛸壺化によって、欲しい情報がどこにあるか判らないという状況も発生、さらには導入から数年が経過して社内にNotesのわかるエンジニアも枯渇。こういう状況を打開し、個人の持つ知識やノウハウを共有・活用できるインフラへ発展させるために、思い切ってINSUITEとSm@rtDBの環境へ移行を実施。今では14000名のユーザがブラウザに統合されたポータル画面から簡易に情報アクセスが出来るように改善されたそうだ。
会場では実際の画面イメージが表示され具体的な掲載コンテンツも紹介されたが、九州電力のポータルは、水平ポータルであるメインポータルと垂直ポータルである複数の部門ポータル(火力部門、情報通信部門、配電部門、託送部門、総研・・・)から構成されてた。
メインポータルは全社員が利用するポータルで誰もが使うようなコンテンツとして電子メール、SSO、掲示板、スケジュール、ライブラリ、キーワード検索、規定集、業務日誌、新聞記事、タスクリストなどを掲載。
そしてメインポータルの下に各社員の所属業務にあわせた部門ポータルを設置。配電、火力、研究所といった部門毎の業務支援用コンテンツとしてニュース、投稿写真、ナレッジ相談(Q&A)、ナレッジDB(FAQ)、コミュニティ(掲示板)、KnowWho、お役立ち評価を掲載。
画面イメージが無いので想像しづらいと思うが、多数のコンテンツや各種サブシステムの入り口が部門ポータルに統合されており、社員は基本的にはポータル画面だけ立ち上げておけば日々の業務の大半が処理できるように工夫されている。
ちなみにこの水平・垂直ポータルモデルというのは、数年前に我々みずほ情報総研が九州電力様に提示したコンセプトだ。当時新しいポータルをどう構築するか悩んでいた渡邊副長に弊社が構築・導入したある企業のポータルシステムを見学して頂き、そこでこのモデルと実際のコンテンツの整理の仕方を説明した。
実際にそのコンセプトが実装・実現され、こうして日々14000人もの人々に活用されている話をセミナーの参加者側として聞くのって、これもまたコンサルタント冥利に尽きる話だと思っている。
===その他水平・垂直ポータル関連記事へのリンク
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