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経済産業省から「平成20年度我が国のIT利活用に関する調査研究」(電子商取引に関する市場調査)の結果が公表されている。この調査は1998年から継続的に行われているものだ。ただし以前はECの具体的な先進事例だとか結構分厚いレポートを出していたが最近は、薄い報告書しか出なくなってきている。
今年特徴だったのは、金融危機の影響からかBtoBのEC市場規模が1.7%とはいえマイナスになったこと。BtoCの方は13.9%増と依然好調なので差が際だっている。最もBtoBのほうも全ての商取引におけるEC取引分の割合を示すEC化率は13.5%とプラス0.2%なので世の中全体のEC化基調は継続中だと見て良いだろう。
実は個人的にはずいぶんEC化が進んだように思っていたが、BtoBで13.5%、BtoCだと1,8%というこのEC化率にはずいぶん低いと驚いた。
その他レポートの詳細には、いくつかおもしろい項目があった。
平成20年度におけるインターネット環境の大きなトレンドとしては、AppleのiPhoneのサービス提供、google mapと日産自動車のカーナビサービスでの連携、アクトビラとTSUTAYAのサービスでの連携など、モバイル、カーナビ・PND、IPTVといったPC以外のインターネット接続ウィンドウが充実してきたことです。
PCにおけるECでは、1回あたりの購買単価は減少傾向にありますが、年間の購買回数(購買頻度)は増加傾向にある。インターネット上で商品を購入する際には、価格比較などを行うことでより安い商品、より安いショップを選択する消費者が増え、実店舗での購買に対して、価格比較などを行いやすいインターネット上での購買を選択する消費者が増加している。
携帯電話のECサイトで購入される商品は、従来は商品確認を必要としない書籍やCD・DVDなどが中心でしたが、これらの商品に加えて、近年では衣料・ファッションなどの売れ行きが好調です。
カーナビにおいては、「つながる」ことによる付加価値向上を目指した取り組みが多く見受けられます。現在では多くの事業者が「カーナビ、PC、携帯電話」の3つのウィンドウを連携し、統合的なサービスを提供しています。
PC、モバイル、カーナビ、IPTVといった情報ウィンドウ間のサービス連携方法としては、「1) 同一コンテンツを複数ウィンドウにてサービス展開」「2) サービスのプロセスに応じたウィンドウ間連携」 の2つがある。
1の例は、Facebook等がPC向けSNSと同様のサービスをモバイル向けSNSとしてサービス展開している。
2の例としては、パイオニアのカーナビサービスでは、PCや携帯電話で目的地や周辺情報を検索し、ドライブルートを決定し、その情報を「ナビフォルダ」に保存することで、カーナビから「ナビフォルダ」を閲覧することが可能となっています。
個人的には最後の異なる情報ウィンドウ間をプロセスに応じてサービス連携するという部分に凄く注目。マッシュアップの便利さが叫ばれるようになって久しいがまだまだ実用的なサービス連携は少ない。もっとプロセスにそったサービス連携が増えれば、利便性も増してひいてはEC市場の拡大につながると思う。
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