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2009年9月18日 » |
ちょっと前のTechCrunchに「ティム・オライリー特別寄稿:ガバメント2.0―政府はプラットフォームになるべきだ」という記事が掲載された。インターネットがWeb2.0へ変化したようにガバメントもガバメント2.0へと変化すべきだ。そしてその為には「政府がプラットフォーム化しなければならない」と説いているこの記事は、今後の社会の方向性を示唆する内容が多いので是非一度読んでおくと良いだろう。
既にアメリカ政府はこうした「プラットフォーム志向」に沿って、これまでの政府機関が一方的にウェブサイトを公開して情報を垂れ流す方式ではなく、利用者(市民)が積極的に利用できるウェブサービスをガバメントSDK(ソフトウェ開発キット)とAPIとして提供する方向へを改めているとのことだ。
プラットフォームを提供することで一般の市民や意欲的な企業が政府が提供するデータとAPIを利用して、プラットフォームの開発者自身も考えていなかったような新たな思いがけないサービスが出てくることは十分に期待される。
日本でも昨日新政権が発足したが、是非今後は官公庁の情報発信システムをプラットフォーム志向にそって構築するように舵を切って欲しいものだ。
さて実は、こうしたプラットフォーム化を一歩先取りしている機関とサービスがある。国立情報学研究所の提供する論文情報ナビゲータCiNii(サイニィ)がそれだ。
CiNiiは、学協会刊行物・大学研究紀要・国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなど、学術論文情報を幅広く横断的に検索できるサービスだが先ほどさらに使いやすいシステムを目指してトップ画面をリニューアルした。
リニューアルの最大の目玉はトップページのデザイン変更で、従来のごちゃごちゃしたものを廃止してGoogle風の検索窓中心のすっきりしたものに変わった。そしてもう一つの目玉にシステム連携の容易化を目的としたAPIの公開(参考資料:CiNiiのAPI(1)-OpenSearchについて、CiNiiのAPI(2)-RDFについて)がある。
利用者はこのAPIを使ってCiNiiのサービスを他のサービスとマッシュアップして活用することが可能になった。これはまさにティム・オライリーのいうプラットフォーム志向を持ったサービス~ガバメント2.0だといえる。
そして国立情報学研究所はリニューアルとAPI公開を記念してCiNiiウェブAPIコンテストを開催している。応募締め切りは今月末(9/30)までともうあまり時間が無いが、幸いなことに来週は秋の大型連休のシルバーウィークだ。アプリケーション部門だけでなくデザイン部門もあるので、ガバメント2.0を先取りしたい人達は是非応募して欲しい。
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