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ZDNetのbuilderにDion Hinchcliffe氏の「2009年はEnterprise 2.0へのシフトが進む--大企業のWeb 2.0ツール利用状況を読み解く」の翻訳記事が載った。各種レポートを引用しながら最近の企業内情報系システムの動きを予見した非常に面白い記事なのだ。
Dion Hinchcliffe氏のEnterprise Web 2.0というブログではこの記事に限らずEnterprise2.0に関する各種のトピックを扱った良記事が多いし、図やグラフなどでわかりやすく解説してくれているのでイントラネットや社内情報共有基盤の担当者の方には定期的にチェックする事をお薦めする。本当は日本のCNET(ZDNet)がもっと翻訳記事を載せてくれれば良いのだけど。
さてDion Hinchcliffe氏が予想する企業内システムへWeb2.0系のコンセプトや技術が浸透して行く動きだが着実に進んでいるようだ。前にも紹介したが、BlogやwikiといったWeb2.0発のソーシャル系ツールがイントラネットにどれくらい浸透してきているかという、Intranet 2.0 Global Surveyの2009年4月発表のデータを見てみよう。
全社利用と部分利用を合計した際のそれぞれのツールの導入割合は、割合の高い順に言うと
- 会議室/フォーラム 47%
- インスタントメッセンジャー 46%
- wiki 46%
- ブログ44%
- RSS 37%
- 写真/動画共有 29%
- ポッドキャスト 23%
- タギング 21%
- SNS 19%
- マッシュアップ 8%
{出所:Intranet 2.0 becomes mainstream}
- インスタントメッセンジャー 53%
- 会議室/フォーラム 52%
- wiki 49%
- ブログ44%
- RSS 36%
- 写真/動画共有 28%
- ポッドキャスト 24%
- タギング 21%
- SNS 14%
- マッシュアップ 6%
{出所:Intranet 2.0 Webinar Oct 2008}
両者を比較して変化が目立つのは、インスタントメッセンジャーの利用割合が7ポイントとも低下したこと。会議室/フォーラムも5ポイントダウンだ。これに対してwikiは3ポイント、SNSは5ポイント上昇、ブログは全社導入と一部導入の合計値では変化がないが、内訳を見ると全社導入が10%から13%に上昇している。
これは従来型の古いツール(インスタントメッセンジャー、会議室/フォーラム)から、Wen2.0系の新しいツール(wiki、ブログ、SNS)への移行が順調に推移していると見て間違いなさそうだ。そしてなにより2つのデータの間のこの半年間には金融危機という大きな社会的変化があったわけだが、Enterprise2.0の人気はそれを乗り越えて底堅いと言えよう。
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