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 昨日に引き続いて情報爆発時代プロジェクトの成果報告会とその展示&デモを見にいっての感想。

 2日目の午前中に気になったのは、国立情報学研究所の神門先生らの「探索・学習のための情報アクセス技術」と東京工業大学の横田先生らの「大量非構造データ間の概念構造を考慮した論理的探索ビューに関する研究」の2つ。

 「探索・学習のための情報アクセス技術」は実際に画面をみてちょっと触ってみたのだが、探索性能と言うよりはナビゲーションの仕方、具体的に言うとディスプレイ内で複数のウィンドウを開いて探索範囲の絞り込みや検索条件の切り替えを随時提案していくインターフェースが面白かった。
 そういえばPCのディスプレイも昔よりも大画面化が進んでいるしマルチディスプレイで仕事をする人も増えて来ている。でもそういう大画面や複数画面を徹底的に利用するような探索インターフェースってあまり見たことが無かった。
 メインビューで絞り込んでいると右上の小窓から別の視点が提案されたり行き詰まったときに表現方法の異なるビューを見せる(これはタブ切り替えよりは並列表示のほうがよさげな気もするが)というアイデアが発展すると、最近のディスプレイ環境にあった画期的なナビゲーションが出来上がるかもなぁなんて思った。

 もう一つの「大量非構造データ間の概念構造を考慮した論理的探索ビューに関する研究」はタイトルからは判りにくいが、ストレージ上のファイルを従来の含有キーワードマッチング方式ではなくそのファイルの利用状況(アクセス履歴)を使って関係性を把握して分類や検索を行おうというもの。
 例えばレポートを書くときには、本文のワードのファイルとグラフの入ったエクセルのファイルそして写真の入ったいくつかの画像ファイルを同時に開いて作業をすることが多い。これをアクセス履歴ログから発見してこれらのファイルを1群として認識しようというアイデアだ。
 これは画期的だと思った。もしかするとキーワードを使わないこっちのやり方のほうが企業内などでは効果的かもしれないとさえ思う。

 そもそも企業における文書ファイルは、コピー&新規やバージョンアップで作成、修正されていくことが多い。ストレージには似たような内容のファイルが沢山並んでいる。これをキーワードマッチングで検索すると同じようなファイルがズラズラと並んで訳が分らなくなる。
 作業を行うときに関連する複数の文書を同時に開くのは日常茶飯事だ。通達を見てそれに関連するマニュアルを開き別の申請書ファイルを記入するなんてのは一連の作業だがこの関連マニュアルや申請書をいちいち捜すのは結構面倒で、これを先に同じ通達を読んで作業した人のアクセス履歴をみて「この通達を読んだ他の人は、あわせてこのファイルを開いてます」なんてリコメンドしてくれたら便利そうだ。通達を読んで同じ作業をする人は多数いて作業は繰り返しになるのでコスト削減効果も大きい。
 そして昨今の内部統制強化の流れに沿って企業内では既に膨大な各種ログが取得され今のところほとんど何にも使われずに眠っている。これの有効活用策としても魅力がある。

 この新しい分類・検索アプローチはまだ研究に入って2年目だということだったけど、結構将来性あるんじゃないだろうか。マイクロソフトとかアドビとか大手の文書管理系のベンダーがスポンサーについて実地的アプローチで攻めて早めに実用化できたりしないかなぁ。勝手に期待してる。

yoi

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吉川 日出行

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